2022.06.23

CARS

BMW・X1にEV版のiX1登場 メルセデス、アウディとの三つ巴の戦いが始まる

フルモデルチェンジしたBMW・X1に電気自動車(EV)版の「iX1」が設定された。メルセデスEQAアウディQ4・e-トロンがライバルとなるコンパクトSUVタイプのEVだ。

エクステリアはほぼX1のまま

エクステリアは基本的に新型X1のデザインを踏襲。ただし、ワイドになったキドニー・グリルからは開口部がなくなり、前後バンパーやサイド・ステップにはEVであることを主張するブルーのアクセントが入れられている。開口部のないキドニー・グリルやバッテリーを配置したフロアの下面はスムーズな形状になることなどがプラスに作用し、Cd値はX1よりも低い0.26に抑えられている。



前後2モーターの4WDを採用

グレードは「xドライブ30e」の1機種のみで、前後にモーターを搭載する4輪駆動を採用。システム総合出力は313ps/494Nmで、0-100km/h加速タイムは5.7秒、最高速度は180km/hとなっている。バッテリー容量は64.7kWhで、航続距離は413〜438kmだ。

「eドライブ」と銘打たれたBMWの電動化技術の第5世代を採用。充電管理ソフトは先日発表された新型7シリーズのEV版となる「i7」と共通の改良が施されたものだ。急速充電は130kWまで対応し、10〜80%チャージの所要時間は29分以内、10分の充電で120km走行分相当を補充できる。通常充電は11kWだが、オプションで22kWにアップデートすれば、ゼロからのフル充電時間は6.5時間から3時間45分に短縮できる。



EV化に合わせて各所を最適化

シャシーは駆動用バッテリーの重量に対応するべく改良された。フロント・エンドに補強パネルを追加、またバッテリー・ハウジングの接続部を強固にするとともに、ストラット・タワーにEV専用の構造材を加えることで、ボディ剛性をアップ。また、モーターやトランスミッション、変圧器などの電力系統を一体のハウジングに収めることで静粛性も高めている。

iX1専用装備としてヒートポンプを用いたエアコンを採用。また、乗車前に車内温度を調節しておける補助空調システムも標準装備される。

荷室容量は内燃エンジン・モデルの540〜1600リッターよりひと回り小さい490〜1495リッター。フロア下には充電ケーブル収納スペースが設置される。

欧州での発売時期は11月と発表されている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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