2022.06.30

CARS

あれから34年、ル・マン優勝の名マシンをモチーフにしたジャガーFペイスの特別仕様車が登場

ジャガーのDセグメント・サイズのSUV、Fペイスに限定車「SVRエディション1988」が設定され、その受注が開始された。日本市場へは20台が導入される。

ジャガーXJR-9へのオマージュ

「SVRエディション1988」は、1988年に世界スポーツカー・プロトタイプ選手権でチームおよびドライバーズのダブル・タイトルを獲得するとともに、ル・マン24時間レースでも優勝したレーシング・カー、「XJR-9」をモチーフにした特別仕様車。



最速最強のSVRがベース

ベース・モデルは550ps/700Nmの5.0リッターV8スーパーチャージャーを搭載するFペイスの最速最強モデルである「SVR」。車名の1988はXJR-9が活躍した年を表している。世界で394台の限定生産となるが、394という数字は1988年のル・マン24時間レースで優勝したときの周回数だ。

ボディ・カラーは専用色のミッドナイトアメジスト。これはXJR-9のスポンサーだったタバコの銘柄「シルクカット」のイメージ・カラーでマシンのカラーリングにも用いられた紫色へのオマージュである。シャンパンゴールドの鍛造22インチ・ホイールもXJR-9をイメージしている。



多数のオプション装備を標準化


エクステリアのディテールは、テール・ゲートのエンブレムとロゴがサテンゴールド、ドア・ミラーやブレーキ・キャリパー、ホイール・センターキャップ、SVRバッジのRの文字がグロスブラック仕上げとなる。インテリアは黒基調で、ステアリング・ホイールのスポークやシフト・パドル、シートとダッシュボードのトリムにサテンゴールドのアクセントが入る。

さらに、通常はオプションの装備を多数標準化。路面状況に応じて駆動力などを最適化するアダプティブ・サーフェイスレスポンス付きジャガー・ドライブコントロールを搭載し、スポーツ・タイプのシートはエボニーのセミアニリン・レザー表皮を採用。メリディアン製サラウンド・サウンドシステムやデータプラン付きWi-Fi接続、スライディングパノラミックルーフなども装着される。

価格は1760万円。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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