2022.09.07

WATCHES

ダイヤモンドをちりばめたタグ・ホイヤーの挑戦

かつての「ジュネーブSIHH」と「バーゼルワールド」の主役級ブランドが一堂に会し、今年はリアルで開催された世界最大の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2022」。「ワンダーズ」という言葉に象徴されるように、数々の時計には新たな発見と驚きがいっぱいだ。

シリーズ第21弾は、「タグ・ホイヤー」。時計ジャーナリストの菅原 茂氏とENGINE編集部時計担当の前田清輝がその魅力を解説する。

ダイヤモンドで挑む新たな試み

年明けの独自開催イベントLVMH Watch Week に続いてグループの主要ブランドが再びウォッチズ&ワンダーズに参加。会場を盛り上げた筆頭はタグ・ホイヤーだ。昨年リニューアルした新世代ダイバーズウォッチ「アクアレーサー プロフェッショナル」コレクションの充実がメインだが、話題の新作といえば「タグ・ホイヤー カレラ プラズマ トゥールビヨン ナノグラフ」。ラボグロウンダイヤモンドをセットしたブラックアルマイト製のケース、ラボグロウンダイヤモンド製のリュウズ、多結晶ダイヤモンドプレートのダイアルなど、アバンギャルドな素材づかいが注目の的だ。


タグ・ホイヤー カレラ プラズマ トゥールビヨン ナノグラフ
自動巻きクロノグラフムーブメントは、自社製ホイヤー02 トゥールビヨン ナノグラフ。非磁性で衝撃や温度変化への耐性に優れる革新的なカーボン製ひげゼンマイを装備し、COSC認定クロノメーターの高精度で、約65時間のパワーリザーブが備わる。ケースはアルマイト+ラボグロウンダイヤモンド48個、直径44mm。ラボグロウンダイヤモンド製リュウズ、多結晶ダイヤモンドプレートを用いたダイアルと、30分および12時間積算計。価格、発売時期未定。


タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 ソーラーグラフ
ブランド初のソーラー駆動モデルが登場。搭載ムーブメントは、ラ・ジュー・ペレが開発したタグ・ホイヤー専用のTH50-00。約20時間太陽光に当てるとフル充電になり、約6か月間駆動する優れもので、アウトドアでの活動に心強い。ステンレススティール、ケース直径40mm、200m防水。予価35万2000円。10月発売予定。

タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル1000 スーパーダイバー

1000mダイバーズの40周年を祝う新作は、飽和潜水用ダイバーズウォッチのISO 6425:2018認証も取得する最強のプロ仕様。また、高性能ムーブメントの製造で有名なケニッシ社のキャリバーTH30-00を採用した初のモデルだ。自動巻き。COSC認定クロノメーター。グレード5チタン、ケース直径45mm。1000m防水。78万6500円。7月発売予定。

タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル300 オレンジダイバー
歴史的な”Ref.844”の初代モデル登場直後に発表されたオレンジのダイバーズは、コレクターの間で人気のモデル。それに因み新世代「アクアレーサー プロフェッショナル300」のダイアルにオレンジを採用。オレンジにホワイトの針やインデックスが映え、視認性も抜群だ。自動巻き、ステンレススティール、ケース直径43mm、300m防水。39万500円。

菅原 天然ダイヤモンドと同じ地質環境をラボで再現して人工的にダイヤモンドを生成するラボグロウンダイヤモンドは、成分や組成は天然ダイヤモンドとまったく同じ。宝飾品の分野ではすでにおなじみのこのダイヤモンド、自然環境への負荷がなく、紛争とも無縁、かつ持続可能なラグジュアリーにも有意義だから、もっと活用してもいいと思うな。

前田 今年のタグ・ホイヤーは、いずれの新作も刺激的だ。アルマイトとダイヤモンドを組み合わせたケースや1000m防水の超絶ダイバーズ、そしてソーラー駆動型のクオーツ。外装からムーブメントまで、これまでにない革新的な取り組みはワクワクさせてくれる。特に「タグ・ホイヤー カレラ プラズマ トゥールビヨン ナノグラフ」は、早く実機を見てみたいなぁ。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2022年7月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。

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