2022.09.09

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業界初! 驚きの「パープルサファイア」で魅せるウブロ

かつての「ジュネーブSIHH」と「バーゼルワールド」の主役級ブランドが一堂に会し、今年はリアルで開催された世界最大の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2022」。「ワンダーズ」という言葉に象徴されるように、数々の時計には新たな発見と驚きがいっぱいだ。

シリーズ第22弾は、「ウブロ」。時計ジャーナリストの菅原 茂氏とENGINE編集部時計担当の前田清輝がその魅力を解説する。

カラーサファイアで独走を続ける

毎年、大量の新作を発表するウブロの開発力や生産キャパには脱帽するが、ウォッチズ&ワンダーズでもその勢いはいつもと変わらず。素材の革新的技術でファンを飽きさせないひとつが、カラーサファイアのモデル。多様な色が存在する天然サファイアのように、人工のサファイアクリスタルでカラーパレットを広げてきたウブロが今回スケルトンの自動巻きトゥールビヨンを包んだのはパープルサファイア。濃い色味でないと出しづらいパープルだが、ウブロは薄い色味と均一な透明性をもったパープルを完成。時計産業では初というこの色は、まさに凄ワザだ。

ビッグ・バン トゥールビヨン オートマティック パープルサファイア
44mmのケースはポリッシュ仕上げのパープルサファイアクリスタル。ライン入りの透明なラバーストラップも同じパープルで統一し、ユニークな美観を生む。この透明なケースおよびケースにセットした無色のサファイアクリスタルを通して、スケルトン仕様のトゥールビヨンムーブメントがあらゆる方向から見渡せる。マイクロローターによる自動巻き、約72時間パワーリザーブ。3気圧防水。世界限定50本。予価2328万7000円。6月発売。


スクエア・バン ウニコ
初の正方形モデルが素材違いで5種類登場。従来のラウンド型「ビッグ・バン ウニコ」をスクエアに置き換えたイメージだ。オープンフェイスのダイアルからはクロノグラフムーブメント「ウニコ」が見渡せる。自動巻き。約72時間パワーリザーブ。キングゴールド×セラミック、ケースサイズ42mm、10気圧防水。予価465万3000円。6月発売。

菅原 カラーサファイアは見慣れてしまったせいか、以前ほど驚かなくなったが、研究熱心な姿勢にはいつも感心する。今回の新鮮度でいえば正方形の「スクエア バン ウニコ」だろう。搭載ムーブメントのウニコに合わせて42mmになったと察するが、自分の腕にはオーバーサイズ気味。ただ、この存在感こそが魅力という人も一定数いるはずだ。

前田 サファイアクリスタルのケースをいち早く採用してきたウブロだが、新作のパープルでなんと9色め! セラミック同様にサファイアクリスタルにおいてもますます充実しそうで今から次のカラーが楽しみ。一方で、今回はスクエアな新作に目を奪われた。「ビッグ・バン」のデザインコードを踏襲しながら新しいアプローチ、好きかも。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2022年7月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。

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