発表！　自動車評論家42人が選んだ「いま買っておきたいクルマ」2022年の総合第11位は、まさに小さな巨人！　日本が誇るあの軽のSUV！！

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軽にして本格クロカン4WD！

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雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。大激変期のいま、僕たちクルマ好きの欲望を一番刺激するクルマはいったい何か？　42名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員のそれぞれが、2022年の今だからこそ買いたいと考える20台に20（1位）〜1（20位）のポイントをつけて投票し、新車で買える熱々の100台を選んだ。2022年版のホット100に選ばれた注目の上位20台をカウントダウン形式で発表する。第11位に選ばれたのは？

唯一の軽自動車にして200万円を切る価格のスズキ・ジムニーが、139点で11位に！

昨年は13人の選考委員が票を投じて31位。ところが今年は17人が選び、11位にまで大きく順位を上げたのがスズキ・ジムニーだ。

その理由の1つは、ジムニーそのものではなく、ジムニーを取り巻く周囲の大きな変化にある。この5月、日産と三菱から、ともに軽自動車規格の純電気自動車、サクラとekクロスEVが登場。「軽にEV化が押し寄せる前に手にしたい！」という九島さん、「エンジンをそろそろなんとかしないと」という高平さん、「ICEで次期型を作るのは難しい。（略）現行型のうちに乗っておくべき1台であるのは間違いない」という塩見さんのように、現時点で純粋な内燃エンジン車しか設定がないジムニーの将来を案じ、票を投じた選考委員が少なからずいたからだ。

もう1つ挙げられる理由は、そのシンプルかつ機能的で、まったく古びない見た目である。実際、ジムニーは現行の3代目登場から4年を経た今なお、アイドリング・ストップ機構が追加されるなどの小改良を受けたくらいで、ほとんど何も変わっていない。けれど吉田さんのいう「ガシガシ使える道具感」はあるし、森口さんの言う通り「機能から生まれたスタイリングは凜々しい」。中には清水草一さんのように「Gクラスにも負けないオーラがある！」という意見も。ちなみに近頃は5ドア・モデルの偽装車が走る姿がスクープされている。ひょっとしたら延々納車待ちの続くGクラスより早く手に入る日が来るかもしれない。

とはいえ「超コンパクトな軽自動車ながら、何かを省略することなく、本気の、本格クロスカントリー4WDに仕上げられている」という島崎さんや、「ランクルやラングラーと並ぶ本物のオフローダー。本格派のメカを軽自動車サイズに凝縮」という佐野さんのように、ジムニーの、なりは小さいながらも中身は本物、という点を高く評価している声も、依然として大きい。

そしてサイズが絶対的に小さいことが「せまい林道では世界最強」という佐野さんや、「マジもののオフローダー。間違いなく日本の際の際まで連れて行ってくれる」という渡辺さんの意見を強く後押しする。筆者自身もジムニーなら間違いなく「どんな狭い日本の酷道にも入っていける」と確信している。やはりジムニーは竹岡さんのいう通り「世界に誇れる小さな巨人」なのである。

「スズキ・ジムニー（シエラ含む）」全長×全幅×全高＝3395×1475×1725mm。ホイールベース＝2250mm。車両重量＝1030kg（MT）。フロントに縦置きされる0.66リッター直3ターボ・ユニットは64ps/9.8kgmを発生。4段ATまたは5段MTを介して4輪を駆動する。車両本体価格＝155万5400円～

文＝上田純一郎（ENGINE編集部）　写真＝郡大二郎

スズキ・ニムニーにはこの9人が投票！　139点を獲得！！
島崎七生人17pt＋佐野弘宗15pt＋清水草一14pt＋吉田由美14pt＋清水和夫13pt＋森口将之13pt＋編集部上田12pt＋竹岡圭10pt＋日下部保雄6pt＋嶋田智之6pt＋藤島知子6pt＋桐畑恒治4pt＋塩見智3pt＋河村康彦2pt＋渡辺敏史2pt＋九島辰也1pt＋高平高輝1pt（合計139pt）

ジムニーに投票した自動車評論家の「マイホット20」はこちらでチェック！
◆清水草一が投票した20台「今乗らずにいつ乗るのか！」
◆吉田由美が投票した20台「"私の今”をテーマに選んだ」
◆河村康彦が投票した20台「ストレスなく共に暮らしていけるか？がポイント」

◆自動車評論家42人が投票で選んだ「いま買って乗っておきたいクルマ」　12位はこのクルマ！

（ENGINE2022年9・10月号）

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