2022.11.30

CARS

「このカミソリ6気筒をアナログな6段MTで操りたい! by 渡辺敏史」 自動車評論家42人が選んだ「いま買っておきたいクルマ」2022年の総合第9位は、あの公道を走るレーシングカーだ!

エクスペリエンス・センターのある「木更津行ってでも味わっておくべき by 山田弘樹」

全ての画像を見る
雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。大激変期のいま、僕たちクルマ好きの欲望を一番刺激するクルマはいったい何か? 42名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員のそれぞれが、2022年の今だからこそ買いたいと考える20台に20(1位)〜1(20位)のポイントをつけて投票し、新車で買える熱々の100台を選んだ。2022年版のホット100に選ばれた注目の上位20台をカウントダウン形式で発表する。第9位に選ばれたのは?

これが最後と噂される自然吸気水平対向6気筒 ポルシェ911GT3が160点で9位!

フロント・サスペンションをダブルウィッシュボーンにすげ替え、510ps&470Nmにまで高められた4リッター自然吸気フラット6ユニットを搭載。さらにスワンネック・タイプのリヤ・ウイングなど最新の空力処理を施した新型911GT3。藤野さんが「911であって、911じゃない」と評するように、もはや911のエヴォリューション・モデルというより、RSRを頂点とする純レーシング911の公道版という言い方が相応しい。



特に日本に上陸した広報車がロールケージ、6点式シートベルト、消火器、角度固定式カーボン・バケットシート、PCCBなどを装備したクラブスポーツ・パッケージ装着車だったこともあり、「サーキットが生まれ故郷だろう。カタログ仕様のままでほぼレーシング・カー並みのパフォーマンスを発揮できる」(菰田さん)、「いうまでもなくもっともレーシング・カーに近い市販車」(斎藤さん)と、ロード・ゴーイング・カー以上の存在と捉える意見が多かったのも頷ける。

正直に言って公道でそのパフォーマンスを味わい尽くすのは不可能なほど「速さと強さを併せ持ったスポーツ・ドライブに特化した究極のスポーツカー」(斎藤さん)であることに異論はないのだが、しっかりと愛すべき911らしさ、ポルシェらしさが味濃く残っているのもGT3が高評価を得た理由の1つといえる。

アルカンターラを多用して、レーシーなテイストに仕立てられたインテリア。7段PDKのシフトノブは、あたかもマニュアル・シフトであるかのようなデザインのものを使っている。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement