2022.12.10

CARS

「とにかく、性能も乗り心地もコントロール性も絶妙というほかない! by 佐野弘宗」自動車評論家42人が選んだ「いま買っておきたいクルマ」2022年の総合第1位は、フランスのあのスポーツカー!

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雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。大激変期のいま、僕たちクルマ好きの欲望を一番刺激するクルマはいったい何か? 42名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員のそれぞれが、2022年の今だからこそ買いたいと考える20台に20(1位)〜1(20位)のポイントをつけて投票し、新車で買える熱々の100台を選んだ。2022年版のホット100に選ばれた注目の上位20台をカウントダウン形式で発表してきたが、いよいよ残るは最後の一台。堂々の第1位に選ばれたのは?

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2019年の登場以来、一度も首位を譲ることなく大差で4連覇を達成! 第1位はアルピーヌA110! 

4年連続で1位という栄冠に輝いたA110。個人的には、発売前の開発テストに呼ばれ、いまではマイカーとしているので何かと縁深く、つい贔屓してしまいそうだが、そこをぐっとこらえてフラットに評価してなお、1位に推させてもらった。

写真は、世界限定32台、日本には1台のみ アロンソが監修した2400万円の特別なアルピーヌA110R

HOT20は、ここ1年で印象に残ったモデルに投票しているが、A110はマイナーチェンジが行われて高性能バージョンのエンジンが進化したこと、さらに清水和夫さんが長年にわたって行っているDST(ダイナミック・セーフティ・テスト)に連れ出したところ、緊急回避テストでもほぼ完璧で官能評価も良かったことがトピックスで、惚れ直してしまった(自分はDSTでコ・テスターを務めている)。清水さんといえばポルシェを語らせたら日本で右に出る者がいないイメージがあるが、今回はA110が1位。「ポルシェと対照的でサスペンションのストロークを上手に動かし、乗り心地を快適にしている。さらにピーキーではないタイヤ特性も相まって、グリップ限界がわかりやすい操縦性を実現している」とコメントしている通り、DSTでかなり気に入ったようだ。

その他、「意のままに操れるクルマ、という意味において、これに優る存在はありません。しかもミッドシップ・スポーツカーとしては異例に乗り心地が快適」(大谷達也)、「とにかく、性能も乗り心地もコントロール性も絶妙というほかない」(佐野弘宗)など、しなやかさが、シャシー性能と快適性を両立しているという意見は多い。マイカーとして生活をともにすると、快適な乗り心地のありがたみが身に染みるとともに、軽さとトルキーなターボ・エンジンの組み合わせはちょっとした加速でも気持ち良くて病みつきになること、コンパクトで取り回しがいいこと、荷物が必要十分程度には載ることなど、デイリー・スポーツカーとして本当に良くできていることを痛感する。

写真は、世界限定32台、日本には1台のみ アロンソが監修した2400万円の特別なアルピーヌA110R

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