2022.10.29

CARS

ちょっと高級な大人のスポーツ・セダン メルセデスAMG・C43日本導入開始

メルセデス・ベンツ日本は新型CクラスにAMGモデルの中核となる「メルセデスAMG・C43・4マチック」の販売を開始した。セダンとステーションワゴンの2つのボディ・バリエーションを用意する。

「パナメリカーナ」グリルのAMGルック

エクステリアでは、フロントに「パナメリカーナ」と呼ばれるAMGモデルの特徴である縦桟が入ったグリルを装着。前後バンパーはC43専用形状で、セダンのリアにはトランク・スポイラー、ワゴンにはルーフ・スポイラーが備わる。ホイールは19インチで、タイヤ・サイズはフロントが245/40、リアが265/35。ボディ・サイズは通常のCクラスより30mm長く、5mm広く、セダンは15mm、ワゴンは10mm高い。

インテリアにはAMG専用のレザー・シートを標準装備。スポーツ走行で求められるサポート性と、長時間移動でも疲れにくい快適性を両立する。ステアリング位置は、両モデルとも左右いずれも選択できる。



F1由来の電動アシスト・ターボを採用

エンジンは先代の3.0リッターV6ツインターボに換えて、M139型の2.0リッター直4ターボを搭載。ターボは先日ドイツで発表された新型C63用ユニットと同じ電力モーター・アシスト付きで、コンプレッサーの回転数が低いときにターボチャージャーの軸に一体化した厚さ約4cmのモーターを駆動し、回転数を高める。このシステムはF1で用いられる技術から着想を得ている。

最高出力は408ps、最大トルクは500Nm。新型よりも排気量の大きかった先代の390ps/520Nmと比べると最大トルクは20Nm低いものの、最高出力では18ps上回る。音量調整が可能な排気系やセンサーで拾った排気音をスピーカーで再生するシステムを用いることでエンジン・サウンドの演出も図る。



BSGのマイルド・ハイブリッドを搭載

また、新たに48V電源を用いたベルト駆動のスターター&ジェネレーター(BSG)のマイルド・ハイブリッドを搭載することで、短時間ながら13.6ps/58Nmの動力アシストも可能になった。トランスミッションはトルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを用いる9段ATで、前後駆動力配分を31:69とした4WDシステムを組み合わせる。0-100km/h加速性能はセダンが4.6秒、ステーションワゴンが4.7秒だ。

サスペンションは前後ともフロントが4リンク、リアが5リンクのマルチリンク式で、アダプティブダンパーを装備する。ステアリングは100km/hまでは前輪と逆位相に最大約2.5度、それより上の速度域では同位相に最大約0.7度切れる4輪操舵を用いる。ブレーキはフロントが4ポット固定キャリパーとドリルド・タイプのベンチレーテッド・ディスク、リアが1ポットフローティング・キャリパーのベンチレーテッド・ディスクだ。

価格はセダンが1116万円、ステーションワゴンが1146万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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