2022.12.04

CARS

新型日産セレナ登場 進化したプロパイロットのe-POWERでノア、ヴォクシー、ステップワゴンに挑む

トヨタ・ノア&ヴォクシー、ホンダ・ステップワゴンと熾烈な販売競争をみせる日産セレナがフルモデルチェンジ。ミニバン初となる最新鋭の先進運転支援技術を導入するなどさらなる進化を遂げた。

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先代のコンポーネントを進化

基本的には先代の正常進化版で、しっかりとした改良や変更が加えられているものの、プラットフォームやパワートレインはこれまでの流れを汲むものが用いられている。

セレナe-パワー・ルキシオン

ヘッドライトは斬新な3段式

エクステリアも三角窓や後端が跳ね上がるボディ・サイドの低いベルトラインなどに先代との共通性を見出せる。たさし、横桟と縦に3段並ぶLED式ヘッドライトで仕上げたフロントまわりなどは新しい意匠で先進性とスマートさを感じさせる。テールゲートはこれまでのモデルと同様にガラスハッチの独立開閉機構を継承した。ボディ・カラーは単色が10色、ルーフをブラック塗装する2トーンが4色用意される。

ボディ・サイズは標準モデルが全長4690×全幅1695×全高1870mmで、先代よりも全長と全高が5mm長くなった。上級仕様の「ハイウェイスター」と新たに設定された最上級グレードの「ルキシオン」は全長と全幅が大きく4765mmと1715mmとなっている。こちらは従来のハイウェイスターより5mm短く、25mm狭い。ホイールベースは全グレード共通で従来モデルの+10mmとなる2870mmだ。

セレナe-パワー・ルキシオン

流行りの大型ディスプレイ風デザインを採用

インテリアはインパネにメーターとインフォテインメント用のセンター・ディスプレイを1枚の大きな画面の様に並べた今流行りのデザインを採用。デジタル・メーターは7インチもしくは12.3インチでメーター・フードを廃したことで前方視界を改善。日産初採用となるスイッチ式シフト・セレクターにより左右ウォークスルーがより容易になっている。

室内長および室内幅はクラストップを謳う広さを維持。また、従来は2-2-3列シート配置の7人乗りのみだったハイブリッドのe-POWER(パワー)車に2-3-3-の8人乗りを設定した。さらにセレナ独自の長い移動距離を持つ3列目スライド機構を引き続き採用するとともに大容量のラゲッジ・アンダーボックスを新設するなど荷室の使い勝手も向上している。

運転支援装置(ADAS)は高速道路でスロットル、ブレーキ、ステアリング操作をアシストする日産お得意の「プロパイロット」を標準装備。さらにルキシオンにはハンズオフ運転が可能な「プロパイロット2.0」と、駐車場所メモリー機能やリモコンでの車両出し入れが可能な自動パーキング機能を導入した。

セレナe-パワー・ルキシオン

e-POWERは1.4リッターに排気量を拡大

パワートレインは2タイプ。シリーズ・ハイブリッドのe-パワーは発電専用のエンジンを1.2リッターから1.4リッターへと排気量を拡大。また従来より出力を20%高めた163ps/315Nmのモーターを搭載することで動力性能を向上させた。150ps/200Nmの2.0リッター直4のガソリン仕様はマイルド・ハイブリッド機構が外される一方で、バイワイヤ化やCVTにシフト・パドルを追加するなどの改良が施されている。なお、最上級グレードのルキシオンはe-パワーのみの設定となる。

発売時期はガソリン車が今冬、e-パワー車が来春。まずは前輪駆動のみのラインナップだが、ガソリン車には4WDが追加される予定だ。

価格はガソリン車が276万8700〜326万9200円、e-パワー車が319万8800〜479万8200円となっている。

セレナe-パワー・ルキシオン

文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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