2023.01.08

CARS

世代交代でどうなるロータス 【主筆ライター関が選ぶ、2022年の10大トピックその6】

「ENGINE WEB」の主筆ライターを務める関 耕一郎氏が2022年にお届けした自動車ニュースの中から気になる10本をピックアップし、ランキング形式で発表。2022年に執筆した434本のニュースでもっとも関氏の心に残った話題はこれだった。

ラインナップを一新

2022年自動車ニュースで一番心に留まった1位は世界屈指のスポーツカー・ブランド、「ロータス」の世代交代だ。



四半世紀ぶりの大改革

ロータスは2021年末をもって、「エリーゼ」、「エキシージ」、「エヴォーラ」という、これまでのラインナップの生産をすべて終了した。1996年のエリーゼ誕生にはじまる、アルミ接着工法のスモール・カー・フレームが終焉のときを迎えたのである。エリーゼとエキシージ、そして新設計シャシーを用いたエヴォーラを加えた総生産台数は5万1738台。これはロータス73年間の累計生産のほぼ半数に達する。

そして明けて2022年1月に東京オートサロンで新型車の「エミーラ」が展示された。発売記念モデルの「V6ファーストエディション」だ。3月には直4エンジン搭載車のファーストエディションも発表。4月には日本でも受注が開始された。



また、買いそびれてしまった

これまでいろいろな仕様のエリーゼとエキシージに試乗し、愛車を買い替える寸前まで検討したこともある。あと一歩を踏み出さずに来たのは、どこかで「生産が終わることはない」「次の機会でいいかも」と勝手に思っていたから、というのも正直なところある。

しかし、当然というべきかそんなわけはなかった。その事実を突きつけられ、後悔に苛まれていた初夏のある日、エキシージの最終モデルに乗る機会に恵まれた。その空色のエキシージと過ごした2日ほどは、仕事であることを忘れそうなほど幸福な時間となった。そして考えた。新世代のロータスは、これほど心地よく、純粋な走りを堪能できるクルマになっているのだろうか、と。

2023年、ロータスはいよいよエミーラの生産を開始する。日本の路上でコクピットに収まることができる日も、そう遠くはないだろう。願わくはそのときが、一番ほしいクルマの更新されるときであってほしいと、心密かに期待している。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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