ポルシェがブランド初のモデルとして製作された「356」の誕生75周年を記念するコンセプト・カー「ビジョン357」を発表した。
356のスタートはミドシップだった
ポルシェAG=ポルシェ社の創始者であるフェルディナンド・ポルシェ氏とその長男であるフェリー・ポルシェ氏が1948年に製作した「356・No.1ロードスター」は、ポルシェ社として初めての量産モデルとなる「356」の始祖で、スポーツカー・ブランドとしてのポルシェのスタート地点となったモデルだ。ビジョン357はその356・No.1ロードスターへのオマージュである。なお、356・No.1ロードスターは1950年に量産化されたリア・エンジン・リア駆動(RR)の356とは異なるミドシップのスポーツカーだった。

ベースは718ケイマンGT4RS
ベース・モデルは、500psを発生する4.0リッター水平対向6気筒自然吸気エンジンを積む「718ケイマンGT4RS」。生産された地にちなんで「グミュント・ロードスター」とも呼ばれる356の初号機がミドシップだったことを思い出させるチョイスだ。しかし、ボディはオープンのロードスターではなく、RRとなった市販版356クーペを思わせる、湾曲したルーフ・ラインがリア・エンドへと続くクローズド・ボディとなっている。
前後ともライトと思しきものはボディ・パネルに溶け込んでいる。Aピラーはブラックアウトされ、フローティング形状となったルーフはリア・ウインドウまで一体化したパネルがはめ込まれている。前後ともホイールはディスク形状で、ホイール・ハウスは後端がえぐられ、タイヤ周辺の整流効果が見込まれるデザインだ。
伝統のスタイリングを近未来的に解釈したビジョン357は直接的に今後の市販車へつながるものではないようだ。しかし、ポルシェが今後も創業以来のデザイン要素をベースにしていこうという意志は強く表れている。なお、ポルシェはこのコンセプト・カーの発表を皮切りに、世界各地で75周年記念イベントの開催を企画しているという。

文=関 耕一郎
(ENGINE WEBオリジナル)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
いますぐ登録
会員の方はこちら