2022.10.05

CARS

【世界初試乗!】新型ポルシェ911GT3RSに乗った! これはもはやレーシングカーそのものか、それ以上だ!!【前篇】

ポルシェ911GT3RS

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2003年にデビューした996型の初代GT3RSから数えて6代目となる992型GT3RSの国際試乗会が、F1グランプリも開催される超高速コースとして名高いイギリスのシルバーストーン・サーキットで行われた。エンジン編集部のムラカミがリポートする。

スポーツカー専業メーカーの凄味とは?

かつて徳大寺有恒氏が定義したように、スポーツカーとは「乗用車が終わるところに始まり、レーシングカーが始まるところに終わる」ものだとするならば、これはその範囲の中でも、限りなくレーシングカーに近いところに位置するスポーツカーということになるだろう。その新型ポルシェ911GT3RSの国際試乗会の舞台となったのは、イギリスの「モータースポーツの聖地」ともいうべきシルバーストーン・サーキット。試乗前夜に開かれたプレス・コンファレンスで初めてその姿を目の当たりにした時、写真で見た印象以上に、あまりにノーマルの911とはかけ離れたレーシングカー然とした佇まいを持っていることに、私は呆然として立ち竦むしか無かった。



「果たして、こんなレーシングカーのようなマシンを、この超高速グランプリ・サーキットで、私に走らせることができるのだろうか?」

結論から言ってしまえば、正直なところ、とても私の手に負えるようなシロモノではなかった。もし、その持てる実力を十全にサーキットで解き放とうとするなら、今回、私の走りをデータロガーでコーチングしてくれた元F1ドライバーのマーク・ウェーバー氏! のような人を連れて来るしかないだろう。なにしろこれは、レギュレーションによって様々な性能制限が課されているレーシングカーをも凌駕するようなパフォーマンスを発揮できるだけのスペックを与えられたマシンなのだ。



しかし、そうでいながら、私のような運転レベルの者が、たとえ限界よりもずっと手前の領域で、それでも精一杯の力を込めてアクセレレーターとブレーキを踏みつけて走っていたとしても、ウェーバー氏に「まあ、これでいいんじゃないの」と言ってもらえるような、サーキット走行の歓びを満喫できるスポーツカーに仕上げられていることに私は感動した。限りなくレーシングカーに近いけれども、しかし、やっぱりこれはスポーツカーの範疇にいる。そういうギリギリの線上にいるクルマを作り上げて、こうやって目の前に出してくるところが、ポルシェというスポーツカー専業メーカーの本当の凄味だと改めて感じさせられたのだ。

それでは一体、どうしたらこんなクルマが出来上がるのか、その成り立ちを見てみることにしよう。

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