2023.02.11

CARS

ランボルギーニが新型ハイブリッド・スポーツ発表直前に、ピュアV12最後のワンオフ・モデルをお披露目

ランボルギーニが電動化していないV12自然吸気エンジンを搭載する2台のワンオフ・モデルを発表した。

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「無敵」と「本物」

1台は「インヴェンシブル」と名付けられたクーペで、もう1台は「オーテンティカ」というロードスターだ。ちなみに、車名はスペイン語で、クーペモデルが「無敵」、ロードスターモデルが「本物」を意味する。ベースとなっているのは2022年に生産が終了したランボルギーニ最後の電動化していないV12を積んだ量産モデルの「アヴェンタドール」だ。



かつてのモデルのエッセンスを散りばめる

エクステリアはランボルギーニの本社サンタアガタの社内デザイン・センターによるもので、過去の作品へのオマージュとなる要素が盛り込まれている。「セストエレメント」や「レヴェントン」、「ヴェネーノ」、「エッセンサSCV12」といった各モデルのエッセンスがあちらこちらに感じられる。

また、インヴェンシブルのルーフ中央にはめこまれた台形のガラス・パネルは「クンタッチ」のペリスコープを思わせる。さらに、同意匠のシースルー・エンジン・フードを組み合わせている。

六角形はカーボン素材の元である炭素の原子をイメージしたもので、近年のランボルギーニが好んで使うモチーフだ。今回の2台でもデイタイム・ライトやテールライト、エンジン・フードの開口部、3Dプリントされた室内の送風口など随所に多用されている。



インテリアの装備は必要最小限

ドアはアヴェンタドールと同じシザース・ドアを採用。インテリアはシンプルで、表示ディスプレイはメーターパネルのみ。センターコンソールなどには必要最小限の機械式スイッチが設置される。

インヴェンシブルのエクステリアは艶やかなメタリックレッドのロッソ・エフェストとカーボンカラーのコンビネーションで、インテリアも赤いレザーと黒いアルカンターラに覆われる。オーテンティカはグリジオ・チタンにマットブラックとジアッロ・オージェのディテールを散りばめたエクステリアに、黒いレザーと黒/グレー2トーンのアルカンターラにイエローのアクセントを加えたインテリアが組み合わされる。



「ウルティマ」と同じ780ps仕様

ボディはアヴェンタドールのカーボン・モノコックで、6.5リッターV12がリア・ミドシップに縦置きで搭載される。最高出力は780psで、6750rpmで発生する最大トルクは720Nm。シングルクラッチ式7段自動MTと4WD、さらに4WSを組み合わせる。

ランボルギーニは、自然吸気V12の終幕を飾るこの2台の公開から数週間後に、アヴェンタドールの後継となるハイブリッド・スーパースポーツカーを発表することを予告している。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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