2022.07.09

CARS

カウンタックからクンタッチへ 復刻版の登場でランボルギーニの代表作の名称が変わる

現在のランボルギーニの礎となったカウンタックが2021年に生誕50周年を迎えた。それを記念して昨年製作された限定車「クンタッチLPI800-4」が1年の時を経て、ついに日本初上陸を果たした。

これからはクンタッチ

このモデルは日本独自の読み方である「カウンタック」ではなく本国の発音に近い「クンタッチ」と呼ばれる。ランボルギーニはこのモデルを機に、日本でも「Countach」の呼び方を「カウンタック」ではなく「クンタッチ」に変えていく意向のようだ。



112台限定の1台で、日本の顧客へ

2021年8月にアメリカ・モントレーで開催された「ザ・クワイル・モータースポーツ・ギャザリング」で初披露されたにクンタッチLPI800-4は、ランボルギーニを代表するアイコニックなスーパーカーカウンタックを現代解釈したモデル。今回お披露目されたのは、オリジナルのカウンタックの開発コードであるLP112にちなんで112台限定生産されるうちの1台で、日本の顧客に納車される。

ちなみに、LP112のLPはエンジンの搭載位置である縦置きリア・ミドシップを、また112は縦置きリア・ミドシップで1番目の12気筒モデルであることを意味すると言われている。今回のLPI800-4は、縦置きリア・ミドシップのLPにハイブリッドを表す「I」が加わり、最後は800ps級の4WDであることを示す「800-4」で締めくくられている。



紛うことなきクンタッチ

スタイリングはオリジナルのカウンタックを見事に再現。各所にはプロトタイプの「カウンタックLP500」をはじめ、最初の市販モデルの「LP400」や最終型の「25thアニバーサリー」など歴代のモチーフが各所に散りばめられている。

ボディ・サイズは全長4870×全幅2099×全高1139mmで、ホイールベースは2700mm。全長4140×全幅1890×全高1070mmで、ホイールベースは2500mmというボディを持つオリジナルのLP400と比べるとふた回りほど大きい。発表会場には展示されていたLPI800-4と同じ深紅のボディにゴールドのホイールを組み合わせた「LP5000クアトロヴァルヴォーレ」はオーバーフェンダーの装着により全幅が110mm拡幅され、全幅は2000mmとなる。



800psオーバーのV12ハイブリッド

パワートレインは、市販のランボルギーニとして初めてハイブリッドを搭載したシアンと同じ技術を用いた電動モデル。780ps/720Nmの6.5リッターV12自然吸気と34ps/35Nmを発生する48V電源のモーターを組み合わせにより、システム総合は814psを誇る。

ドライブトレインはシングルクラッチ式7段自動MT+前後43:57にトルク配分する4WDで、車両重量は1595kg。加速性能は0-100km/hが2.8秒で、0-200km/hが8.6秒。最高速度は355km/hをマークするという。

価格は200万ユーロ(約2億7000万円)と言われているが、すでに完売していると伝えられている。


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文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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