2023.03.30

CARS

「やはりこの車は後席に乗りたい!」 ふわっふわのヘッド・クッションで究極のリラックス状態へ! これが高級セダンを再定義する「BMW i7」に試乗したジャーナリストの生の声だ!

BMW i7 xドライブ60は後席が凄い!

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ! 全長約5.4m、車量は2.7トンの堂々たるサルーンのBMW i7。EVはどれも同じ、というジャーナリストたちが行天したその乗り味とは? 吉田由美さん、日下部保雄さんの2人が思わず叫んだ!

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いろいろ攻めてます!

エクステリアではさらに大きく縦型になったキドニー・グリルが目につきますが、その横にはキラキラに輝くスワロフスキー製のクリスタル・ヘッドライト。これは夜に見たらすごそう! さらに凄いのは自動開閉するウエルカム・ドア。グループ傘下のロールス・ロイスには装備されていますが、BMWにも装備されたとは……。さらに高級感を増幅させるのが2トーンのボディ・カラー。試乗車の色だと、ライバル・メーカーのあの車にも見えなくもありませんが、この2トーンも実はBMW量産モデルとしては初採用で、いろいろ攻めてます! BMW。メーター・パネルとコントロール・ディスプレイはiXと同様、一体型のカーブ・ディスプレイですが、やはりこの車は後席に乗りたい。42度までリクライニングするリラックス・シートに加え、ふわっふわのヘッド・クッションで究極のリラックス状態へ誘います。さらに頭上から大型の巨大ディスプレイ「BMWシアター・スクリーン」をおろせば、移動時間も充実。運転してもいいのですが、この車は後席がおすすめ。道路の継ぎ目も気にならないフラットな乗り心地最高!(吉田由美)



2.7tと思えないフットワーク

BMWの旗艦、7シリーズはすべてロング・ボディでホイールベースは3215mmとミニバンほどの長さがあり、得られたゆとりは後席に充てられる。まさに堂々たるリムジンだ。エアサスの設定もすべて後席の乗り心地に向けている。多彩なマッサージ機能付きの分厚いシートに身をゆだね、リクライニングさせるとそれだけで蕩けそうになる。シアター・モードでは巨大なスクリーンが目の前に現れ、臨場感溢れる空間へ。どこまでもフラットな乗り心地と相まって長距離移動も退屈しないに違いない。105.7kWhのバッテリーを搭載するEVのi7は音も振動もなく後席にとってのメリットも大きい。粛々と威風堂々と快適そのものだ。ではドライバーは退屈かといえば、そこはBMW、リムジンでもドライバーズ・カーの要素が織り込み済みで、その気になれば俊敏で速い。前190kWへ、後230kWへのふたつのモーターを持ち路面状況に応じて前後駆動力を変える。走らせるとワクワクする高揚感があるのもBMWらしい。2690kgもあるリムジンとは思えないほどフットワークは軽く走る喜びを感じられる。(日下部保雄)



写真=神村 聖/郡 大二郎/茂呂幸正/小林俊樹

(ENGINE2023年4月号)

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