2023.06.09

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時計も色で遊ぶ時代! カラーにフォーカスして「タグ・ホイヤー」と「ショパール」、クルマ好きの注目時計2本をピックアップ!

ここ最近のトレンドは間違いなく「カラー」である。それはハイエンド、ミドルレンジ、エントリーの価格帯、あるいはクラシックやスポーツなどの種類を問わず、あらゆるモデルに共通している。従来ならホワイトやブラックのあくまでもバリエーションに位置づけられていた「カラー」が今や主役を演じるまでになったのだ。ここ数年でカラーダイアルは定番になってきたが、ブラックはもとより、ブルーやグリーン、レッド、イエロー、ピンクなどが用いられ、クラシカルなホワイトやシルバー系のダイアルが見当たらないほど。もはや色使いの約束事も制約もなくなった。

カラフル&スポーティな注目ウオッチ!

さまざまなカラーはエモーションをかき立てる起爆剤だ。色は人の目を引き付け、気分を高揚させるからだ。そう考えれば、カラー全盛も悪くない。あらためて時計への関心を高め、新しい愛好家の獲得にも有効だろう。すでにいくつも時計を所有する愛好家なら、ファッションのように「ブラックでキメるか、カラフルに遊ぶか」選択の幅が広がっていっそう楽しくなるに違いない。さて、どちらが好みだろうか?



今シーズンも大きな盛り上がりを見せるF1グランプリ。そんなF1の世界で長年多大なかかわりを持ち続けている時計ブランドがタグ・ホイヤーだ。そんなタグ・ホイヤーのなかでカラフルでスポーティなモデルといえば、「フォーミュラ1 クロノグラフ」。グリーン、レッド、イエロー。鮮烈なカラーによってカーレースの興奮をそのまま表現したようなモデルがこのクロノグラフ。これらの色はマシンやドライバー、チームの出身国を示す色としてかつて伝統的に用いられていたことでも有名だ。タキメータースケールを配したブラックPVDスティールのベゼルもカラフルなダイアルとラバーストラップを引き立てる。タグ・ホイヤー フォーミュラ1 クロノグラフ/クォーツ。ステンレススティール、ケース直径43mm、200m防水。各色23万6500円。



また、クルマ好きレース好きなら誰もがその名を知るのがショパールの「ミッレ ミリア」だが、そのショパールでカラーウォッチとして注目したいのが、新世代ラグジュアリースポーツの「アルパイン イーグル」だ。昨年、「アルパイン イーグル 41」シリーズに加わったカラーダイアルの「パイングリーン」は、アレッチブルー、ベルニナグレー、ピッチブラックと同様にアルプスのビオトープの美を構築する自然の色彩から想を得たもの。独特の緑が雪解けによって植物が姿を現し、暖かい季節に山を覆う森を想起させる。ショパール アルパイン イーグル41/自動巻き。COSC認定クロノメーター。ルーセント スティール A223、ケース直径41mm、100m防水。203万5000円。

文=菅原 茂

(ENGINE2022年12月号)

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