2023.04.17

CARS

「SUVなのに、これはまるでジュリアだ!」 これが「ステルヴィオ 2.2ターボ・ディーゼル Q4 Ti」に試乗したモータージャーナリストの生の声だ!!  

アルファ・ロメオ・ステルヴィオ 2.2ターボ・ディーゼル Q4 Ti

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ! 前後重量配分は51:49、美点はアジリティ!! アルファ・ロメオ・ステルヴィオに乗って、吉田由美さん、藤野太一さんの2人が思わず叫んだ!

味付けがマニアック

“Ti”と聞いて、古いアルファ好きなら往年のジュリアセダンを思い浮かべるだろうけど、実際はこれまでの“スプリント”に代わるエントリー・グレードだ。エクステリアでは左右のフェンダー上に配置されたTiのバッヂと、新意匠の5ホール20インチホイールが識別点。インテリアでは、グレーオークのウッドパネルとブラウンのレザー・シートが採用されており、黒一辺倒のものより明るく華やかでいい。パワートレインに変更はなく、2.2リッターディーゼルは、アクセル・ペダルの動きに素直に反応する。ステルヴィオの美点といえば、アジリティだ。車検証を確認してみたが、前後重量配分は51:49。前ダブルウィッシュボーン、後マルチリンクのシャシーとこだわり満載。通常走行時は後輪駆動なので4WDを意識する場面はほとんどない。ステアリングを握る手にわずかに力を込めるだけで、ロール少なくスッと向きを変える。SUVなのにまるでジュリアのようというとそのまんまだが、そうするとTiの名にも合点がいく。この実にマニアックな味付け、もう少し評価されてもいいと思う。(藤野太一)

チョコレート・カラーの内装色はTiのみ。

クーペ感倍増

「Ti」とは?聞き慣れないな、と思って調べてみると「Turismo Internazionale」の頭文字で過去にはアルファロメオの高性能車に与えられてきた名称。簡単に言うと、上質さとスポーツ性能を併せ持つモデルという意味。ディーゼル仕様の新グレードですが、ラインアップでは最もベーシックなグレードでなんとなく違和感。そう思ったのは私だけでしょうか(笑)? エクステリアではボディ同色のミラーや5つのホールが花びらのようにもオレンジの断面のようにも見えて可愛らしく見える20インチのホイール。車内ではナチュラルなレザー・シートが明るく華やかなうえ、肉厚で座り心地もいい。ホント、輸入車のシートって座りやすいのよね。また、Ti専用のダッシュボードのグレーオークのウッドパネルもお洒落なアクセントになっています。グレーの木目なので、適度にカジュアルなのがいいですね。それにしてもこの車が正面から走ってくるシーンに遭遇しましたが、ルーフ・レスなせいか、かなりクーペ感倍増。2.2リッターのディーゼル・ターボエンジンで470Nmのトルクのおかげで加速も楽しい。(吉田由美)

全長×全高×全幅=4690×1905×1680mm。ホイールベース2820mm。車重=1820kg。車両価格=703万円。

写真=郡大二郎/小林俊樹/神村聖/茂呂幸正

(ENGINE2023年4月号)

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