2023.05.06

CARS

「キッチリ精度の出ている駆動系、アウディ好きなら迷うこと無く買っていい!」 これが「アウディQ4 eトロン」に試乗したジャーナリストの生の声だ!

アウディQ4 eトロン

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ! 最大航続距離は欧州値で516kmが可能! アウディQ4 eトロンに乗った山崎元裕さん、国沢光宏さんの2人は、思わず叫んだ!

実用性はガソリン車に近づいた

VW& アウディ・グループが、BEV専用プラットフォームとして開発した「MEB」。このアウディQ4 e-tronも、もちろんそれを採用するモデルである。MEBの特長はその拡張性にあり、Q4 e-tronもその恩恵を受け、ボディサイズはQ5よりもコンパクトなものの、キャビンはそれ以上に大きいという恩恵を得ている。82kWhの駆動用バッテリーを搭載し、最大航続距離では欧州値で516kmを可能とするQ4 e-tron。その実用性は充電に必要とする時間を許すことができれば、ほぼガソリン車と同レベルにまで達したといえる。走りはアウディのブランドを掲げるモデルらしく、とてもスポーティだ。アクセル・ペダルを一気に踏み込めば、BEVならではの強烈な加速を味える、そんな「暴挙」を試す場所も機会も、日本ではそうそう見つけることはできない。むしろ日常的にはそのスムーズな加速感を味わう場面の方が多いだろう。逆に気になったのは乗り心地。サスペンションはかなり強めのセッティングで、路面の凹凸が身体にはダイレクトに伝わってくる。一般道では個人的にやや気になった部分だった。(山崎元裕)

VWグループが開発した電気自動車専用プラットフォーム、MEBを使ってつくられたアウディ初の量産電動プレミアム・コンパクトSUV。

駆動系の精度がすごい

アウディにとって初めての量販電気自動車というだけに、なかなか入念な作りになっている。驚くのが204馬力のモーターで後輪を駆動していること。アウディといえば、私にとって初めての輸入車だった初代80からずっとFFベースというイメージ。なぜ電気自動車を後輪駆動にしたのか機会あったら聞いてみたいものだ。Dレンジをセレクトして走り出すと、当たり前ながら滑らかで静かな電気自動車です。毎年たくさんの新しい電気自動車に乗るのだけれど、ウナるモーターや振動出すモーターなど無し。といった意味では個性を感じにくくなってしまった。アウディがどういった個性を出そうとしているのかは短い時間では解らず。きっと長い時間使ってみると「なるほど~」が出てくるのかもしれません。ただ電気自動車の仕上がりを判断する「アクセル全開! 全閉!」の繰り返しは、さすがドイツ製のパワーユニット。タイムラグも不快なショックもなく、キッチリ精度の出ている駆動系を使っていました。アウディ好きなら迷うこと無く買っていいと思う。(国沢光宏)

写真=茂呂幸正/郡大二郎/小林俊樹/神村聖

(ENGINE2023年4月号)

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