フォルクスワーゲンID.4の兄貴分でテスラ・モデルS対抗馬となるEV、ID.7がデビュー

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フォルクスワーゲンは上海モーターショー2023で、電気自動車＝バッテリーEV（BEV）シリーズとなる「ID.」のトップ・モデルとなる「ID.7」を発表した。

全長5mのクーペ風セダン

エクステリアはルーフがスロープしたクーペ・セダン風デザインで、全長は約5m。テール・ゲートを備える5ドアとなる。Cd値は0.23をマーク。ルーフには電気的に透過率を変更できるスマート・グラスを備えたパノラミック・サンルーフが選択可能だ。

充実したインフォテインメント

BEVの特徴を活かしたホイールベースが長くオーバーハングの短いボディにより、広いキャビンスペースを確保。そこにはインフォテインメント用の15インチ・ディスプレイやARヘッドアップ・ディスプレイといった新開発の表示デバイスを備える。エアコンの操作系はインフォテインメント・システムの第１階層に配置。また、暗いところで見づらかったタッチ・スライダーにはバックライトを加えるなど使い勝手の向上が図られている。

フロント・シートにはヒーター、クーラー、乾燥の自動調整や、マッサージ機能をオプションで追加することが可能。オーディオは14スピーカー・700Wのハーマンカードンを選択肢に加えている。

286psで700km

プラットフォームは日本に導入されているID.4と同じEV専用で後輪駆動が基本となる「MEB」を採用。モーターはMEBとしては最もパワフルな286psを発生。航続距離も最長700kmを誇る。充電性能は200kWの急速チャージにも対応可能だ。

欧州と中国では2023年内、北米では2024年に発売を予定している。

文＝関耕一郎

（ENGINE WEBオリジナル）

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