2023.05.29

CARS

『タイプR』への情熱がジムカーナ・チャンピオンへ導いた! 好きすぎて2台のDC2インテグラと暮らす、23歳オーナーの真相に迫る! 【連載『若者だってクルマ好き!』#1】

2台のDC2インテグラと暮らす、23歳オーナー!

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ずっと挑戦し続けたい

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日常用と試合用、大好きな2台のインテグラとの生活になり、競技にもより一層集中できるようになった坂田さん。成果はどうですか?

「もちろん、目指すのは全日本だったけれど、まずは小さな草大会や地区戦などから始めました。1年くらい経った頃に、トップのレベルを知ろうと、思い切って初めてエントリーしたのが2022年の全日本ジムカーナ選手権第7戦です。とても緊張したけれど、デビュー戦ながらJG3クラス優勝を勝ち取れました!」

左から、チャンピオン・キャップ、全日本学生自動車運転競技(全日本フィギュア)選手権、早慶対抗ジムカーナ定期戦でそれぞれ個人・団体共に優勝した表彰状、JAF全日本ジムカーナ選手権優勝の表彰盾。慶応大学自動車部主将を務めた坂田さんに相応しい、輝かしい戦歴だ。

それはすごい! おめでとうございます。「一番輝かせてみせる」という愛車との約束をしっかりと果たせたのは、情熱だけではない、たゆまぬ努力があるのだろう。この先の目標を教えて下さい。

「優勝した瞬間の、色々な感情が混ざった独特の感覚が今でも忘れられません。あの快感を一度味わってしまったから、もうジムカーナをやめることはできないです。また絶対に優勝したいし、誰よりもインテグラを愛している自信があるから、誰よりも上手く操れるドライバーでありたい。それをわかりやすく示せるのが結果だと思います」

一度表彰台の頂点を勝ち取ってもなお飽き足らず、すぐに次の挑戦を見据えて準備を進めている様子が眩しく見えた。

運転席・助手席ともにフルバケット・シートが装着されている

坂田さんにとって、愛車のインテグラはどういう存在ですか? と尋ねると、少し悩んでからこう口を開いた。

「友達や家族というよりも、相棒。自分の身体の一部という感覚に近いですね。ほとんどの整備も自分でしてきたから、注ぎ込んできた時間も相当なものです。このインテグラと一生添い遂げるつもりです!」

日常の買い物も友達と遊びに行くのも全部インテグラだから、試合用になった1号車は購入してから4年で4万キロ、2号車は3年で2万キロを走ったという。全日本シリーズの遠征も自走ですることが多く、試合のためにエンジンのオーバーホールをした後には、2千キロの慣らし運転をすぐに済ませるために、ふと思い立って東京から愛媛の往復をしたこともあるのだとか。少しでも多くの時間をインテグラと過ごしたい、と微笑んでいた。

またぜひ、良い報告を聞かせて下さい!!



文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正

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(ENGINE2023年6月号)

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