2023.05.20

CARS

世界限定30台 先代ディフェンダーのレストア・モデルをベースにした特別仕様車

ランドローバーの愛好家向けにレストアはその車両販売、部品の供給などを行う「ランドローバー・クラシック」が、「クラシック・ディフェンダー・ワークスV8アイラエディション」を発売した。ランドローバー創設者のひとりであるスペンサー・ウィルクス氏が所有した1965年製ランドローバーに着想を得たモデルだ。

最新の技術で走りと利便性をアップ

2012〜16年製モデルの先代ディフェンダーをレストアして製作される「クラシック・ディフェンダー・ワークス」をベースにした特別仕様。LED式ヘッドライトやナビゲーション・システムを備えるインフォテインメント機能などの最新装備のほか、現代レベルの走行性能を実現するサスペンションとブレーキを装備。エンジンは405ps/515Nmを発生する5.0リッターの自然吸気V8ガソリンで、ZF製8段ATを組み合わせる。0-97km/h加速は5.6秒、最高速度は170km/hに達する。



創設者の愛車がモチーフ

車名のアイラは、開発テストを行なったウィルクスの邸宅があった初代ランドローバー生誕の地ともいうべき場所であるアイラ島にちなんだもの。ヘリテージグレーのボディとライムストーンのルーフ、ヘビーデューティ・スチール・ホイールの組み合わせは、ウィルクス氏所有の「ランドローバー・シリーズIIA」にインスパイアされたという。

クラシック・スタイルのグリルやエンブレム、ホイールアーチはボディ同色。左フロント・フェンダーには「GXC639C」の文字が記されるが、これはウィルクスが所有したシリーズIIAのナンバー・プレートに由来するグラフィックだ。



アイラ島の毛織物を使用

インテリアはエボニーのウィンザー・レザーとアイラ毛織物工場製のツイードを使用。ツイードの柄はアイラ島の風景を表現する色合いで構成される。シフト・レバーの横にはランドローバーの名が生まれた経緯を記したプレートが装着される。

センターコンソールのトレイとカップホルダーにはウィルクスの孫娘夫妻が設立したキルホーマン蒸留所のウイスキー樽から作られたオーク材のボードを使用。また車両購入者には、同蒸留所製の限定ウイスキーが贈呈される。ラゲッジ・フロアもオーク材パネルで覆われるが、これは新型レンジローバーに使用されるのと同じ素材だ。



90が17台、110が13台

ボディ・タイプはステーションワゴンのみ。全世界でショート・ボディの「90」が17台、ロング・ボディの「110」が13台の、計30台を限定販売する。

価格は90が23万ポンド(約3918万円)、110が24.5万ポンド(約4173万円)となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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