2023.07.21

WATCHES

PR

時計を国で選ぶのも楽しい! 英国ブランド「スピークマリン」の新作は、ビックベンを模した時針や存在感大のスモールセコンドとイギリスらしさが全開!【2023年、推しの1本はこれだ!】

『ENGINE』8月号では「2023年、推しの1本はこれだ!」をテーマに時計を大特集(前篇)。編集部が信頼する時計ジャーナリストと目利きたちでエンジン時計委員会を結成し、時計好きとしての原点に立ち戻り、2023年のイチオシの時計について、その熱い想いを打ち明けてもらった。

今回は独立時計師ピーター・スピーク・マリンのスピリットを反映した「スピークマリン」から、
ブランド初のステンレススティールのブレスレットウォッチ「リップルズ」を紹介する。

ルーツで時計を考える 
篠田哲生(時計ジャーナリスト)

これだけ社会がグローバル化し、デザイナーの国籍も工場の所在地もバラバラであっても、不思議と工業製品にはお国柄が現れる。自動車はその典型だが、時計も同様で、スイスとドイツと日本では明確な違いがある。スピークマリンはイギリス人時計師が立ち上げたブランドであるため、どこかイギリスらしさがある。「リップルズ」の時針はあのビッグベンのデザインを取り入れたものであり、左右非対称のケースはモダンとクラシックが融合するロンドンの街を思わせる。現代の高級時計の本場はスイスだが、時計作りの文化は再び世界へ広がっている。時計は国で選ぶ。それが新しい時計選びの楽しみになるのかもしれない。


蘊蓄を傾けましょう 
菅原 茂(時計ジャーナリスト)

風変わりだが、印象に強く残るデザイン。スモールセコンドはふつう控え目に配置するのがお約束。ところがこの時計では1時と2時の間でスモールセコンドが存在感を主張する。「なにこれ」な光景だ。ケースも変わっている。角ばった丸型とでもいおうか、独特すぎてうまく伝えるボキャブラリーが見つからない。実はそれが「リップルズ」のねらいなのかも。ユニークな設計の自社製ムーブメント、そしてスピークマリンのルーツであるロンドンの建築から着想したケースデザインという「正解」がちゃんと用意されているからだ。この時計にはまだまだストーリーがある。オーナーになったら蘊蓄を傾けたくなる、そんなところにも魅力がありそう。


デザインは好みが分かれる? 
細田雄人(「クロノス日本版」編集部員)


ラウンドともスクエアとも言い難いケース造形や、なぜか1時半位置のスモールセコンドなど、風変わりなデザインのため、人を選ぶかも。ただ、ケースはよく磨かれていて見るからに質がいいし、自社製ムーブメントも面取りに戻り角が入れられるくらい、仕上げには力を入れている。評価ポイントがオタクっぽくなってしまうのは、スピークマリン自体がオタク向けブランドだからしょうがない。でも、本当にいい時計なんです。直径40.3mmというケースサイズと、開口部の広い文字盤によって、画像を見ただけでは大きく感じるかもしれないけれど、ラグとブレスレットが一体化しているため全長は短いし、なによりヘッドが薄いから、実は絶妙なサイズ感。


スピークマリン
リップルズ

英国の独立時計師、ピーター・スピーク・マリンのスピリットを反映した時計は、デザインや機械式ムーブメントに独自の世界観を表現。ブランド初のステンレススティールのブレスレットウォッチ「リップルズ」も、現代建築から着想したユニークなケースと1時半にスモールセコンドを置く異色のダイアル、そして独特の設計による自動巻きムーブメントが特色だ。ケース直径40.3mm、5気圧防水。年間限定100本。361万2400円(※税込み予定価格)

問い合わせ=DKSHマーケットエクスパンションサービスジャパン cg.csc1@dksh.com

写真=宇田川 淳

(ENGINE2023年8月号)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録



RELATED