2023.07.22

CARS

父にススメられてはじめて買ったシトロエンDS3カブリオを愛する21歳のオーナーが、整備士になったら必ず叶えたい夢に思わず感激【連載『若者だってクルマ好き!』#3】

シトロエンDS3カブリオとオーナーの鈴木さん(21歳)

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エンジン編集部唯一の20代ムラヤマが担当する連載『若者だってクルマ好き!』。第3回は、フィアット・パンダとルノー・カングーがゆりかご代わりだった鈴木徳智(のりとも)さん。今の愛車、シトロエンDS3カブリオとの共通点は、「屋根開き」で「マニュアル・シフト」の イタフラ車であることだ。

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気づけばイタフラ車漬け

はじめての愛車としてこのDS3カブリオに乗っているのは、自動車整備士学校に通う、21歳の鈴木徳智さん。クルマ好きになったきっかけを尋ねてみた。

「生まれた時から、家のクルマはジウジアーロ氏がデザインを手掛けた初代フィアット・パンダでした。父親に聞くと、なんと4台も乗り継いでいたらしいんです。その後は、初代ルノー・カングー。クルマで出かけるのは当時から大好きでしたし、幼い頃からイタフラの血が入っていたのかもしれません(笑)」

その後、小学生時代はルノー・カングーと一緒に育 った

そのお父様の初の愛車はアウトビアンキY10なのだというから、かなりのエンスージアストだ。鈴木さんは、免許を取得してからお父様と一緒にクルマ探しを始めた。

やっぱりイタフラ車が欲しい!

「このDS3を探すときには、家のクルマは国産コンパクト1台だけで、父親も物足りなかったようで。僕もイタフラ車が欲しいなぁと思っていたから、一緒に楽しめるクルマを探すことにしました」

愛車探しは、鈴木さんとお父様がそれぞれ候補を出し合い、2人で試乗を繰り返す形で進んだ。鈴木さんの推しは2代目ルノー・メガーヌとアルファ・ロメオ147だった。「メガーヌのデザイナー、パトリック・ルケマン氏のデザインにビビビッ!と来て。カングーが家にあった時期にディーラーで見かけたのが初めてだと思うんですが、私が大きくなってから改めて見て、一目惚れしちゃいました。後にも先にも、あんな形のクルマはメガーヌIIしかないんですよ!」



147も同様に、デザインから好きになったのだという。「メガーヌか147が気になると親父に言ったら『そう来ると思ってたよ~』と。でしょ~?!って、2人で大笑いしました(笑)。こうして、同じ趣味を通して親子で仲良くできるのは最高ですよね」

どちらも、個人間カーシェアリング・サービスで探し、お父様と旅行がてら試しに行ったそうだ。

「それまで教習所や家のクルマで運転していた日本車とは明らかに別モノ。国が違えば道も違って、造り手も違うことが良くわかりました。乗り味を含めたイタリア、フランス車の雰囲気が、自分のクルマの走らせ方や乗り方にちょうど合う感じがして、さらにハマりました」

ただし、最終的に選んだのはシトロエン・DS3カブリオ。これはお父様の提案だった。6段MTモデルのスポーツ・シックという仕様だ。

DS3カブリオは、シトロエンが製造し、DSブランドの第一弾として日本では2010年から販売されていたDS3に2013年から追加された派生モデル。自動開閉式のキャンバス・トップを備えている。黄色のボディカラーは日本語で「ペガスス座51番星の黄色」を意味するジョーヌ・ペガスという名前だ。

「当初、シトロエンはあまり眼中になかったのですが、スポーティさを持ちつつ特徴的なデザインのクルマが好きなので、これもアリだな、と」

乗ってみた印象はどうでしたか?

「スポーツ・シックという名前がついているけど、シフト・ストロークは長め。コンパクトな車体の割に厚みがあって大柄なシートは、ゆったりしていて振動もよく吸収してくれるんです。スイッチ類のタッチも優しくて、全体的に肩ひじ張らずに自分のペースで乗れる雰囲気が、とても気に入りました」



お父様もこれには大満足。鈴木さんによると、お父様が以前乗っていたクルマは、パンダもカングーも開閉式のキャンバス・トップを備えたMT車だったのだという。さらに、カングーが懐かしくなる黄色のボディーカラーも決め手だった。


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