2023.08.04

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ブレゲの傑作クロノグラフに新世代モデル「タイプ20」と「タイプXX」が登場! パイロットの夢をかなえる時計【2023年、推しの1本はこれだ!】

『ENGINE』9・10月号では「2023年、推しの1本はこれだ!」をテーマに時計を大特集(後篇)。編集部が信頼する時計ジャーナリストと目利きたちで結成したエンジン時計委員会のメンバーのみなさんに、時計好きとしての原点に立ち戻って、2023年のイチオシの時計について、その熱い想いを打ち明けてもらった。

今回はブレゲから、クロノグラフ第4世代の「タイプ20」と「タイプXX」を紹介する。


空飛ぶブレゲだ
菅原 茂(時計ジャーナリスト)

パリ郊外ル・ブルジュの航空博物館は何度も訪れたことがある。子供の頃夢中になって作ったプラモデルのまさに「実物」を見ることができるから実に楽しい。ここにはまた、初期の複葉機から戦後のジェット戦闘機まで、フランス航空産業で名を馳せたブレゲゆかりの機体も展示されている。第四世代「タイプ20」と「タイプXX」は、時計と航空、そんなブレゲのふたつの顔を改めて想起させる会心の作。1950年代の軍用と民間用モデルを範にした機体に最新エンジンを積む最新作は、もちろん展示品などではなく、入手可能な「実物」だ。となると誘惑度もまた半端でない。好みは「タイプXX」だが、NATOストラップに換装した「タイプ20」もこれまたいいね。

フェロモンが出ている
本間恵子(ジュエリー&時計ジャーナリスト)

ブレゲ社はかつて航空機も作っていた、と女性たちに言ったら相当驚かれることだろう。私を含め、彼女たちにとってのブレゲは「王妃マリー・アントワネットの時計師」なのだから。優雅でクラシックなレディスモデルとは異なり、ブレゲのパイロットウォッチはスパルタンなイメージ。ミリタリーモデル、民生モデルともに鍛え抜かれた精悍な顔立ちだ。だが男臭さの中にどこか色気も漂っているのがいい。女性はこういうソコハカとない男の色気には敏感なのである。なお、この2本にはレディスモデルに採用されているストラップのインターチェンジシステムが導入されている。装いに合わせてストラップを付け替え、さらなるフェロモンを漂わせてほしい。

ブレゲ家の物語を腕に
篠田哲生(時計ジャーナリスト)

時計の仕事をしていると、時計師アブラアン-ルイ・ブレゲのことなら、いくらでも書くことができる。実際に彼が成し遂げてきた実績は素晴らしいし、そういった歴史や伝統を、しっかりと現代へと継承する形でラインナップを組むことで、ブレゲの時計たちは正統性を与えられるのだ。パイロットウォッチは、初代ブレゲの末裔が成し遂げた航空機開発というルーツがあり、さらにはフランス空軍との深いつながりもある本物のパイロットウォッチ。この2モデルは好みが分かれるところだが、個人的には民生バージョンをベースとする「タイプXX」に一票。多くの凄腕パイロットから愛されたという逸話は、心をくすぐるものがある。

ミリタリーの再来
高木教雄(時計ジャーナリスト)

嬉しい想定外である。「タイプXX」の刷新は、昨年から噂されていた。しかし1955年に初めて仏空軍に納品した「タイプ20」の名と姿が復活するとは、思ってもいなかった。コインエッジだけの回転ベゼルは、仏空軍の要請によるミルスペック。ベゼルに目盛りを持つ「タイプXX」は、その民生用に範を採り、長くコレクションに名を連ねてきた。搭載するCal.728は、新開発。むろん1955年からの伝統であるフライバック機構が備わる。そのリセットハンマーを全積算計一体型とし、レール式の台座を介して正確な位置でハートカムを打つ設計が、実に賢い。個人的には、「タイプ20」が好み。ミルスペックは、男子の永遠の憧れだから。

未来のヴィンテージ
柴田 充(時計ライター)

世界的な旧車ブームの中、クラシケのようなオリジナル原理主義に対し、レストモッドはカスタマイズの許容範囲も広い。動態保存だけでなく、実際に快適かつ安全に走らせるには後者が望ましく、タイプXXの新作はそんなレストモッドを思わせる。開発に4年をかけ、新型ムーブメント始め、デザインや仕上げも一新。しかもミリタリーと民間用のふたつのモデルを一気に発表した。1950年代のヘリテージに原点回帰しつつ、最新鋭のフライバック式クロノグラフに、ケースやベゼルの仕上げはとてつもなく美しく、大径も似合う。もしどちらかを選ぶとしたら「タイプ20」。軍用という不幸な出自にもかかわらず、よりモダナイズした様式美が漂うからだ。

甲乙付けるのが難しい!
細田雄人(「クロノス日本版」編集部員)

待望の新作「タイプ20」は、原点回帰とも言えるデザインを採用。それもフランス空軍に納入した“ミリタリーバージョン”だけでなく、フランス航空試験所が使用した“民間バージョン”も作って、2パターンで出してくるところがニクい。クラシックの王道ともいえるブレゲが、戦後にこのようなパイロットウォッチを作っていたという歴史を大切にしていて、現代でも変わらずゴリゴリのミリタリーテイストで作り続けている、というのが個人的にはすごく好きだ。メルセデス(ダイムラー)がウニモグを作り続けているような。ミリタリーバージョンのオニオンリュウズがドストライクだけど、民間バージョンの15分積算計も魅力的で……うーん、甲乙付け難い!

ブレゲ

タイプ XX
クロノグラフ2067


9時位置にスモールセコンド、3時位置に15分積算計、6時位置に12時間積算計を配した第4世代「タイプ XX」は、第1世代シリーズの中でも、1955年に登場し民間航空や航空界以外でも広く人気を博した民間モデルのデザインを忠実に再現する。フライバック・クロノグラフ機構を搭載する最新の自動巻きムーブメントを搭載。ステンレススティール、ケース直径42mm、10気圧防水。カーフ(138ページ)と交換用NATOストラップ付属。258万5000円。

ブレゲ タイプ XX クロノグラフ2067


ブレゲ
タイプ 20
クロノグラフ 2057

9時位置にスモールセコンド、3時位置に30分積算計を置く新しい第4世代の「タイプ 20」は、1955年からフランス空軍に、続いて1958年から海軍航空隊に供給された軍用モデルをもとにしてケースやリュウズ、ダイアルなどのデザインを再現し、フライバック・クロノグラフ機構を搭載する最新の自動巻きムーブメントを搭載。ステンレススティール、ケース直径42mm、10気圧防水。カーフ(139ページ)と交換用NATOストラップ付属。258万5000円。

ブレゲ タイプ 20 クロノグラフ 2057

写真=岡村昌宏

問い合わせ=ブレゲ ブティック銀座 Tel.03-6254-7211

(ENGINE2023年9・10月号)



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