2023.09.07

CARS

トヨタ・センチュリーが56年目の大革命 カリナン似のSUVスタイルを持つ新バージョンを追加

トヨタが「センチュリー」に新たなショーファー・カーの提案となるSUVタイプを追加し、9月6日から受注を開始した。なお、従来のセダン・タイプは継続販売され、SUVタイプと併売される。

センチュリーらしさは踏襲

外観はセダン・モデルにも通じる水平および垂直基調のデザインを採用。片側4眼ヘッドライトやボディ・サイド平面の几帳面と呼ばれる処理などもセダンに通じる共通のモチーフだ。



職人の手作業も健在

鳳凰のエンブレムやボディの鏡面磨きといった職人の手作業による仕上げもまた、SUVモデルにも継承されている。テールライトは厚みを増したボディに合わせて上下2列の片側4灯とされた。

ボディ・サイズは全長×全幅×全高=5205×1990×1805mmで、セダン・モデル比で130mm短く、60mm広く、300mm高い。ホイールベースは140mm短い2950mmだが、高さを活かすことで前後席間距離は85mm長い1220mm。定員は4名だ。



至れり尽くせりの後席

インテリアも直線基調で、ダッシュボードは角を落としたスクエアな造形を多用し、運転に集中できる環境を構築している。ショーファー・ユースだけでなく、オーナードライバーのニーズにも配慮したカタチだ。

後席は2脚独立タイプで、左右のどちらもフル・リクライニングが可能で足元にはオットマンが備わる。最大75度まで開くドアと高いルーフ、掃き出しフロアで高めた乗降性は、自動電動格納式ステップやセンター・ピラー部の大型アシストグリップでサポート。また、広報の荷室との間には遮音機能付きのクリア合わせガラスを備えたセパレーターを設置し、プライベート感と静粛性を確保している。



3.5リッターV6のPHEV

プラットフォームはクラウン・クロスオーバーやアルファード&ヴェルファイアにも用いられている横置き大型前輪駆動(FF)用のTNGA「GA-K」をベースに改良を加えたものを採用。パワートレインは日本市場初導入となる3.5リッターV6に前後2つのモーターを加えたプラグイン・ハイブリッド・システムで4輪を駆動する。シャシーは4輪操舵の採用で、低速域での取り回しのよさと中高速域での自然なハンドリングを両立。また車両制御に車線変更や制動を円滑にして後席乗員の快適性を高めるリア・コンフォートモードを用意した。

価格は2500万円。年内に発売される予定だ。



文=関 耕一郎 写真=宮門秀行、トヨタ自動車

(ENGINE WEBオリジナル)

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