2023.09.20

CARS

ついにセダンが不在に 新型フォルクスワーゲン・パサートがミュンヘン・モーターショウでデビュー

フォルクスワーゲンがミュンヘンで開催された「IAAモビリティ」で、全面新設計の新型パサートを公開した。通算9代目となるモデルだ。

いかにもパサート

エクステリアは「まったく新しいがいかにもパサート」というウォルフスブルグ(=フォルクスワーゲン本社)の形容がしっくりくる。今回発表されたのはワゴンのヴァリアントのみだが、フォルクスワーゲンの現行ラインナップに共通するディテールを取り入れつつ、オーソドックスでクリーンなワゴンに仕立てられている。従来比でホイールベースは50mm延長され、荷室容量は最大1920リッターに及ぶ。



先進性を主張するインパネ

インテリアは15インチのセンター画面と10インチのデジタルメーターが先進性を主張。室温と音量を調整するセンター画面下のタッチ・スライダーはバックライトを備えることで夜間の操作性を高めるなど使い勝手の改善も図られている。また、10気室式のマッサージ機能を備えたシートも用意された。



EV以外はなんでもあり

パワートレインは新型プラグイン・ハイブリッド(PHEV)をはじめ、マイルド・ハイブリッド(MHEV)、ガソリンとディーゼル合わせて5種類のターボ・エンジンを用意する。まず、「eハイブリッド」と呼ばれるPHEVはシステム総合出力が204ps版と272ps版の2種類で、ともに19.7kWhの動力用バッテリーを搭載し、100km前後のEV走行が可能になっている。低燃費な1.5リッター直4ターボの最新版をベースとすることで総航続距離は約1000kmに達するという。

MHEVも新型の48Vシステムを採用。150psのマイルド・ハイブリッドはエネルギー回生やエンジンを停止して行うコースティング走行により燃料消費を抑える。内燃機関モデルは2.0リッター直4ターボを搭載。ガソリン車は204psと265ps、ディーゼル車は122ps、150ps、193ps。トランスミッションはデュアルクラッチ式自動MTのDCTが標準仕様で、前輪駆動を基本に、265psのガソリンと193psのディーゼルには4WDも用意される。

機能面での刷新ポイントはパサートで初導入されるDCCプロだ。アダプティブ・シャシー・コントロールの最新世代版で、フォルクスワーゲン初の2バルブ技術により、さらにレベルアップした運動性と快適性を兼ね備えたという。

ドイツでの新型パサートの発売は2024年の第1四半期となる予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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