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2023.11.05

CARS

休日はお父さんが必ず一緒にドライブ　「頭文字D」が幼児番組がわり　毎年フェラーリの帽子でF1観戦　そんな少年が長じてファーストカーに選んだ中古車とは？【連載『若者だってクルマ好き！』#5】

村山雄哉

レクサスIS Fとオーナーの田中さん。

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エンジン編集部唯一の20代ムラヤマが担当する連載『若者だってクルマ好き！』。今回は、愛知県のメーカーに勤める25歳の田中 宙さん。「頭文字D」とWRC、F1観戦でクルマ好きに染まった田中さんは今、レクサスIS Fにゾッコンです。

IS Fが僕の初めてのクルマです！

レクサスのスポーツ・セダンISをベースに5リッターのV8エンジンを搭載し、エクステリア、パワートレイン、足回りに至るまで、徹底的にチューニングが加えられたIS F。重低音を轟かせながら、25歳の田中宙さんがやってきた。



「これが僕の初めてのクルマです。2年前の春、大学の卒業式の日に納車されました。それからは、主な勤務先の愛知を中心に乗っています」

東京で生まれ育った田中さん。幼少期には、テレビの幼児番組の代わりに、WRCや「頭文字D」のビデオを擦り切れるほど繰り返し観ていたという。クルマ好きのお父さんが休みの日には必ず一緒にドライブに出かけ、F1のシーズンになれば、決まってフェラーリの帽子を被り、毎年欠かさず鈴鹿で観戦したそうだ。

大学に入学すると、ガソリンスタンドで2年半、百貨店のバレー・パーキングで2年間、途中で留学を挟み、中古車販売店で半年間、アルバイトをしていたという。その間に乗っていたのは家族のクルマだ。

幼少期からのF1観戦が今の田中さんを作った

「免許を取ってから都内の大学を卒業するまではずっと、祖母のアルピナD3（E90型）や父のアウディRS6アバントに乗っていました」

在学中はあまり不自由なかったそうだが、転機が訪れたのは愛知への就職が決まった時である。田中さんがあまり詳しい土地ではなかったため、せめてもの安心材料に、自由に動けるクルマが必要だった。候補となったクルマを聞いてみると、そのラインナップは意外と幅広い。聞くと、レクサスIS Fの他にはBMW M3、335iクーペ（いずれもE92型）、トヨタ・セリカGT-FOUR、80スープラ……と続いていた。

「基本的にはパワーの大きな輸入スポーツカーが好きだけど、セリカGT-FOURとか、80型スープラとか、ちょっと古い国産スポーツも大好きなんです。大排気量車や輸入車の多くはATだけど、MTが選べるクルマも楽しそう。僕にとってこれは難しい選択で、この時代にどちらを選ぶべきか、じっくり考えました」

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