2023.11.05

CARS

休日はお父さんが必ず一緒にドライブ 「頭文字D」が幼児番組がわり 毎年フェラーリの帽子でF1観戦 そんな少年が長じてファーストカーに選んだ中古車とは?【連載『若者だってクルマ好き!』#5】

レクサスIS Fとオーナーの田中さん。

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青×白は絶対条件!

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そうして決めたのがIS Fなのである。決め手は自然吸気の5リッター、V8エンジン。これこそ今味わっておかないと、乗れなくなってしまうのではないかと思ったという。ところが、田中さんが納得できるクルマはなかなか見つからなかったそうだ。

「僕、12月生まれだけど夏男キャラなんです(笑)。どうしても青色にはこだわりたかったし、白革のインテリアもあると知って、絶対に青×白を探したいと思っていました。例えば靴でも、青白のバイ・カラーは大好きなんです。それに、サンルーフ付きも必須条件。だけど、これが全然出てこなくて困りました……」



そうして数ヶ月間探し続け、やっと見つかったクルマが届いたのが、卒業式の日だったのだという。念願の愛車との対面はどうでしたか?

「とにかく最高でした。まず、自分の好きな時に乗れるようになったというだけでも嬉しい。乗る時には青色のボディに惚れ惚れして、ドアを開けて白革の内装にうっとりして、シートに腰を掛けたらサンルーフ越しの空にニヤニヤするのは2年半経った今も同じです」

見た目で特に好きなのは、フロントのデザインだという。

「2007年にデビューしたクルマにしては、今でもあまり古さを感じない顔が大好きです。大きく盛り上がったボンネットとフェンダーがラインを際立たせて主張している一方で、フロント・グリルは控えめ。このバランスがとても気に入っているポイントです」

日常使いから実家の往復に仕事の出張、趣味のバレーボールの遠征と、2年半で4万kmを走破したそうだ。

「飛ばさなくても、太いトルクの余裕を感じながら走るのが気持ち良いけれど、やっぱりエンジンを回した時が一番楽しいです。3500回転以上回していくと、カムが切り替わって一気に裏の顔が現れるんです。その凶暴さも良いですね。そして予想外に良かったのはATです。DCTのようにキレ味が良くてレスポンスも早いから、無限に加速が続いていく感覚があります。あれは中毒的になりますよ(笑)」

最後に、IS Fの次に乗りたいクルマがあるか、田中さんに聞いた。

「IS Fにはすごく満足していて、現実的なアイディアは本当にないです。でも、ここから少しステップアップするなら、アウディRS4アバント(B7系)が欲しいな。父が昔かなり気に入っていたクルマで、4.2リッターのV8エンジンをMTで操れるのが良いなぁと思っていました。あとはいつか、憧れのフェラーリ458が持てたら、もう思い残すことはありません!」

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正

◆人気企画「若者だってクルマ好き!」の連載一覧はこちら!



(ENGINE2023年11月号)

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