2023.09.30

CARS

1人当たり数十万〜百数十万円以上 F1グランプリの華やかさを最大限に味わえるパドッククラブとは?

決勝レースをはじめ、予選、フリー走行といった実際にマシンが走るのを見るだけでなく、グリッド・ウォークやピットツアー、グランドスタンド付近のショップでのお土産探索など、F1の楽しみ方はたくさんある。その中でもF1グランプリの華やかさを最大限に味わえる体験の1つがパドッククラブだ。

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1984年からスタート

パドッククラブとは、元マールボロのコンサルタントで、バーニー・エクレストンのビジネスパートナーであったパディ・マクナリーが1984年から一部のグランプリでスタートさせた、ウルトラ・ラグジュアリーな公式ホスピタリティ・サービスのことである。



一部は一般でも購入が可能

基本的にパドッククラブの入場パスはチームやスポンサーのVIPのために販売されるが、一部は一般でも購入が可能だ。ただし、その価格は1名あたり数十万〜百数十万円以上という高価なもの。これによる収入は今やF1を支える重要な要素の1つになっている。

鈴鹿では毎回ピット・ビルの2階フロアがパドッククラブのスペースに割り当てられる。入場は日ごとに発給されるパスで厳重に管理され、部外者は一切立ち入ることができない。また基本的にフロアスタッフ、シェフなどのメンバーはF1レースと一緒に世界を転戦し、クオリティも共通となっている。そのため鈴鹿であっても、一歩足を踏み入れれば言語を含め、ヨーロッパのパドッククラブと変わらない世界が広がっている。



美味しい食事からホットラップまで

目の前で調理される美味しい食事、アルコールを含む飲み物が、フリーで振る舞われるだけでなく、ピット・バルコニーからの観戦、パドッククラブ・メンバー限定のピットツアー、ピットウォーク、さらにはプロ・ドライバーの同乗でサーキットを周回できるピレリ・ホットラップといったアトラクションのほか、チームのメンバーによるトークショーなども行われる。まさにF1観戦に関する楽しみが至れり尽くせりのメニューが詰め込まれている。それがパドッククラブだ。



文=藤原よしお 写真=藤原よしお、エリック・ミコット(eric micotto)、Aston Martin Aramco Cognizant Formula One、Aston Martin Lagonda Limited

(ENGINE WEBオリジナル)

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