スポーツカー好きの還暦オヤジにオススメのポルシェならこれ！　911がMTで乗れるカレラTが最高の理由とは？

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ポルシェ911カレラTに箱根とポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で試乗。

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ポルシェ911の広報車、カレラT、カレラ・カブリオレ、カレラ4GTS、そしてGT3の4台をすべて借り出し、ポルシェ・エクスペリエンス・センター東京のクローズド・コースと箱根の峠道を走った。エンジン編集部、編集長の村上と編集部員のシ塩澤、荒井、新井、上田の4名で、4台それぞれの個性、911として共通するものなどを語り合う座談会を行った。今回はそのなかでもメンバー全員が新鮮な感動を覚えた911カレラTについてお送りする。

ポルシェのニッチ戦略のモデル

村上　ポルシェ・エクスペリエンス・センター東京（以下PEC東京）でGT3RSに試乗したときに、911カレラT、カレラ・カブリオレ、カレラ4GTS、そしてGT3にも乗ったんだけど、今日はGT3RS以外の4台を箱根に連れ出しました。

荒井　Tとカブリオレがカレラ系の後輪駆動、カレラ系の頂点となるGTSの試乗車は4輪駆動となります。これに後輪駆動のGT3という4台。目新しいのはTで、車検証によると登録は7月13日。

塩澤　Tは991型で復活したんだよね。

村上　これもポルシェのニッチ戦略のモデルとなる。

上田　隙間商売が上手い。

塩澤　TはカレラとカレラSの間を埋める位置づけとなる。

上田　カレラのライトウェイトというわけじゃないんですね。

塩澤　エンジンはカレラと同じ。一方、脚はカレラS以上のものを備えるというコンセプト。さらに軽量化が図られている。

荒井　カレラより35kg軽い。

上田　軽量化はナローのTと同じ。あれは装備がシンプルで軽いというコンセプトだった。

村上　そうそう。だから昔はTの方が安かったんだよ。

荒井　いまやカレラが1620万円、Tは1757万円と、Tの方が高くなっています。

村上　その理由は足回りをカレラS以上のものにしているから、かな？

塩澤　たとえSと同じ脚でも軽いからきっと印象は違うんだろうね。

村上　今回はカレラがカブリオレだったでしょう？　だから余計に軽快で清々しく感じた。クーペのカレラと比べてどうなんだろう？とは思ったけれど、きっとTの方が爽やかなんだろうね。

「T」はツーリングの意味を持つ。2シーター仕様、遮音材の削減、軽量ガラス、軽量バッテリーなどを採用、車重はカレラより35kg軽い。リミテッドスリップ・リア・ディファレンシャルを備えた「PTV（ポルシェ・トルク・ベクトリング）」、「スポーツ・クロノパッケージ」、「PASMスポーツ・サスペンション（車高は10mmダウン）」を標準装備する。