2023.12.27

WATCHES

すでに入手困難!? 絶妙なヴィンテージ感が最高 チューダーの新作ダイバーズ・ウォッチ「アンダー100万円の“価格を超えた価値ある”時計はこれだ!」

チューダー ブラックベイ 54

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いつまで続くのか物価高に円安。時計もだんだん遠ざかっていくかのような気がする今日このごろ。しかし高品質で近づきやすい価格の時計も実際にたくさん存在しているのもまた事実。技術の進歩により、ムーブメントの進化と高性能化、外装の洗練は格段に進み、いわゆるミドルレンジにおいても高額品に肩を並べるモデルは少なくないのだ。そこで最近のモデルの中から“価格を超えた価値”ある時計をエンジン時計委員会が厳選。日常生活で着けて楽しむのに最適な7モデルから、今回はチューダー ブラックベイ 54を取り上げる。さて、あなたならどれを手に入れる?

高木教雄のイチオシ
チューダー ブラックベイ 54 47万8500円
他社がうらやむ、不可解な価格設定

「なぜチューダーは、あんな値段で出せるの?」──いくつかの時計ブランドから、そう尋ねられたことがある。僕も、知りたい。さらに言えばチューダーの日本法人の関係者も、知りたがっている。

日付表示のないブラックダイアルはヴィンテージライクなデザインで、スーパールミノバによる視認性も抜群だ。

日本上陸から、丸5年。短期間でチューダーは、入手困難ブランドの1つとなった。人気を牽引するのは、「ブラックベイ」コレクション。その最新モデルである本作も、すでに手に入れることが難しい。

1954年に始まる歴代チューダー製ダイバーズの特徴的なディテールを組み合わせた絶妙な匙加減のヴィンテージ感が、時計ファンだけでなくファッショニスタからも支持され、大ヒットにつながった。

しかも搭載する自社製ムーブメントは、クロノメーター取得の高精度で、耐磁性にも優れる。正確で、壊れにくく、時計好きからもお洒落な人からも「いい時計しているね」と言ってもらえる。そんな時計が40万円台で手に入れられるのは、他社にとっては脅威だろう。

不可解な値付けがかなう秘密を、いつか探ってみたい。


文=高木教雄

(ENGINE2023年12月号)

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