2024年冬の時計特集のテーマは、「アイディアル・ペア~理想の2本を探せ!~」。自宅のガレージに絶妙な組み合わせのクルマを2台並べるように、時計も2本ペアで選ぶのが大人の時計好きの楽しみ方だ。今回は、編集部が信頼する時計ジャーナリストと目利きたちで結成したエンジン時計委員会のメンバーのみなさんに、組み合わせの妙を楽しむ時計の選び方を指南してもらった。
パテック フィリップはオールラウンダーの3針時計と、“ここぞ”のスペシャリスト。「3HAND」×「CHRONOGRAPH」の2本なら陸×空のイメージも湧く。クルマ好き、飛行機好きの心の琴線に触れることだろう。まさに理想的な組み合わせだ。
◆3 HAND◆
3 HAND カラトラバ6007
長い伝統を持つ「カラトラバ」に登場した2023年最新モデルはモダンでスタイリッシュ。エボニーブラックのダイアル中央やカーフスキンストラップにあしらわれた《カーボン》・エンボス・パターンが特徴的で、ホワイト夜光を施した針や鮮やかなレッドのセンターセコンド、スティールの質感を思わせるポリッシュ仕上げのホワイトゴールドなどと相まって、スポーティでカジュアルなイメージを打ち出す。自動巻き。ケース直径40mm。3気圧防水。570万9000円。
◆CHRONOGRAPH◆ 
カラトラバ・パイロットトラベルタイム・クロノグラフ5924
2023年最新作では複雑時計においてもスポーティでカジュアルな雰囲気が一段と際立つ。このモデルは、1930年代半ばのサイドロメーターから着想した「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」のダイアルをカーキグリーンで彩り、2本の時針でローカルタイムとホームタイムの表示が可能なパテック フィリップ独自のトラベルタイム機能に加え、今回初めてフライバック・クロノグラフ機能も搭載した。自動巻き。ホワイトゴールド、ケース直径42mm。3気圧防水。1141万8000円。
◆エンジン時計委員が指南! これが「パテック フィリップ」のペア選び◆
時計好きは欲張りだ。1本で満足することはまずない。これで最後と心に決めて、一生ものの時計を手に入れても、しばらくしてまた次の一生ものに食指を伸ばす。日常の場面でもオンとオフで違った時計を着けたくなる、その日の服装に合わせて時計を変えてみたくなるなど、もうキリがない。ついには、なんでもアリになってしまう。
そんな欲張りに勧めたいのは、自分のコレクションに不動の3番、4番バッターを演じるような頼もしいペアを常駐させることだ。たとえばこのパテック フィリップの場合、「カラトラバ」の3針モデルは、シンプルなデザインながら、実力はピカイチ、どんな場面でも活躍し、打点を稼ぐうえで欠かせない信頼の3番バッター。クラシカルにもモダンにも変幻自在な表情にオールラウンダーの余裕すら漂わす。クロノグラフとトラベルタイム機能を併せ持つ4番は、高度なバッティング技術で観衆を熱狂させるスペシャリスト。2つは、それぞれ違う持ち味を発揮しながらチームを勝利に導く、まさに理想的なペアと言えるだろう。
時計の世界にはキャラクターの異なる膨大な数のモデルが存在する。シンプルとコンプリケーション、クラシックとモダン、ドレッシーとスポーツ、オーセンティックとアバンギャルド、あるいはカラーやフォルムなど、どんな組み合わせであっても時計好きにとっての3番と4番が成り立つだろう。そうしたアイディアル・ペアを探し出したら毎日が何倍も楽しくなること請け合い。あなたならどんな2本を選ぶ?
問い合わせ=パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター Tel.03-3255-8109
文=菅原茂 写真=近藤正一
(ENGINE2024年1月号)
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