2023.11.28

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タグ・ホイヤーの名作、「カレラ」が誕生60周年! この冬の新作ペアがクルマ好きの腕を飾る

2024年冬の時計特集のテーマは、「アイディアル・ペア~理想の2本を探せ!~」。自宅のガレージに絶妙な組み合わせのクルマを2台並べるように、時計も2本ペアで選ぶのが大人の時計好きの楽しみ方だ。今回は、編集部が信頼する時計ジャーナリストと目利きたちで結成したエンジン時計委員会のメンバーのみなさんに、組み合わせの妙を楽しむ時計の選び方を指南してもらった。

タグ・ホイヤーの2本持ちなら、60週年を迎えた『カレラ』の新作ペアをお勧めする。「3 HAND DATE」×「CHRONOGRAPH」の2モデルの組み合わせなら、ステアリング・ホイールを握る腕にしっくりとくるに違いない。

◆3 HAND DATE



タグ・ホイヤー カレラ デイト
2023年は『カレラ』60周年を記念する一連のクロノグラフのみならず、シンプルな3針で日付表示付きモデルについてもリデザインとムーブメントをアップデート。ケースは60年代のオリジナル『カレラ』と同サイズの36㎜を採用するが、ラグの上端から下端までの全長を41.6㎜に切り詰め、厚さも10㎜へと2㎜スリム化。これによって装着感が一段と良好になった。また自動巻きムーブメントに関しては、パワーリザーブが約56時間へと向上したキャリバー7に置き換え、それにともない日付表示は従来の3時から6時位置へと移動した。ステンレススティール。50m防水。39万6000円。

◆CHRONOGRAPH



タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ

現行モデルの『タグ・ホイヤー カレラ キャリバー02 クロノグラフ』をベースにしながら、モータースポーツ黄金期の「カレラ」のイメージを70年代の自動巻きクロノグラフによく用いられたブルーとオレンジを使って表現した最新作。ブルーダイアルのインデックスとフランジの間をぐるりと一周するグラデーションのオレンジのラインはレースカーの加速するスピードを連想させ、レーシングクロノグラフとしての「カレラ」の個性をあらためて強く印象づける。自動巻き。パワーリザーブ約80時間。ステンレススティール、ケース直径42mm。100m防水。72万500円。

◆エンジン時計委員が指南! これが「タグ・ホイヤー」のペア選び◆

伝統のカレラデザイン 
機構が異なる2つのモデルが、時計ファンなら一目でどちらもカレラだと分かるのは、両サイドをファセットカットしたロングホーンラグやペンシル型針といった特徴的なディテールを初代から受け継いでいるから。右のディープブルーダイヤルにローズゴールド製の針とインデックスの組み合わせは、イタリアの伊達男が好むアズーロ・エ・マローネ。ケースも小ぶりでタイトに絞ったシャツの袖口にも収まりやすい。一方左は、“これぞカレラ”といわんばかりなレーシィな装いで、思わずハンドルを握りたくなる。タグ・ホイヤーは、ドレッシィとレーシィ、異なる印象のモデルを同じコレクションに違和感なくラインナップしてみせた。ポルシェ乗りなら、このペアでキマリだ。(時計ジャーナリスト・髙木教雄)

カレラは「道」である 
タグ・ホイヤーは『カレラ』の名前をポルシェから拝借したと思っている人がいるかも知れない。しかし、これは間違いだ。カレラの名は、かつて1950〜54年に行われたメキシコ縦断レース「カレラ パナメリカーナ メヒコ」に由来する(カレラの名前がつけられたメルセデスやフェラーリも存在する)。スペイン語でカレラという言葉は「道」「レース」「キャリア」などを意味する。1963年のデビュー当時、ホイヤー家4代目のジャック・ホイヤーは、その多義性に惹かれてこのネーミングを採用したらしい。ならば、クロノグラフはスポーティな時間のために、トラディショナルな3針はキャリアアップのために使い分ければ、人生の「道」がひらけてくるだろう。(「THE RAKE JAPAN」編集長・松尾健太郎)

ワクワクする2本 
タグ・ホイヤーの永遠のアイコン『カレラ』。その歴史は、ジャック・ホイヤー(ホイヤー家4代目)以降のタグ・ホイヤーの歴史そのものと言っても過言ではない。そんな名作をクロノグラフと3針で2本所有したら、と想像すると自然とワクワクしてしまう。スポーツ・ウォッチとしてのイメージが強い『カレラ』だが、長いラグを持つプロポーションは意外とドレッシー。そのため、クロノグラフでも問題なくスーツと合わせられる。だからこそ個人的にはクロノグラフを基本着用とし、カッチリした雰囲気を演出したい時に3針モデルを着けたい。特に3針モデルは、今年のアップデートでトータルバランスがずば抜けて良くなったから、気合いの入るシーンでも安心だ。(「クロノス日本版」編集部員・細田雄人)

スポーツ×ドレッシーの正解 
初代カレラのデザインを見ると、かなりドレッシーである。細いベゼルはダイアルを広げて視認性を高めるためであり、スラリと長いラグはフィット感を高めるため。その機能的なデザインが結果的に端正な姿となったのだ。だから今でもカレラのクロノグラフだったら、細ベゼルでタキメーターがないタイプが好みだし、それこそビジネスにもカジュアルにも合わせやすいデイリーなクロノグラフになるだろう。しかしデイリーウォッチとして考えるなら、36mm径のカレラも見逃せない。小径の時計はドレッシーな雰囲気になるが、男性が楽しめる36mm径の時計はかなり希少であり、これもシーンを問わず使える。趣味性と使い勝手を追求するなら、この二本だ。(時計ジャーナリスト・篠田哲生)

写真=岡村昌宏 撮影協力=高畑ナヲキ

問い合わせ=LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー Tel.03-5635-7054


(ENGINE2024年1月号)

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