2023.11.29

CARS

クルマの操作すべてが手で行える新しい運転デバイス ハンディキャップ用以外にもメリットが多数

トヨタがジャパン・モビリティショー2023に出展した「ネオステア」は、アクセレレーターとブレーキ操作をステアリングに統合した新しい運転デバイスである。

ステアリングにすべてを集約

ネオステアは操縦桿風の異形ステアリングホイールにペダルに代わる操作系を組み合わせている。右手親指付近に設置されたパドル的なスイッチがアクセル・レバー。ブレーキ操作はステアリングの裏側左右に配置されたパドルで行う。左右のどちらかを手前に引けばブレーキが機能する。



ペダルレスで可能性が広がる

当然ながら、下肢が不自由なドライバーの使用を想定したデバイスではあるが、ペダルレスとすることでさまざまな可能性が広がるという。まず、ペダルの踏みやすさを考慮せずに着座位置を決められるドライビング・ポジションの自由度が生まれる。また、足がペダルに引っかかることもないので、スムーズな乗降も可能になる。

さらに、走行中にシートから立ち上がることもできるため、長距離運転が求められる物流や旅客車両に応用すれば、腰痛防止などの効果も見込めるという。足を使わない運転は小さからぬ可能性をもたらしてくれそうだ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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