2023.11.28

CARS

階段を昇降でき、自律走行も可能なトヨタが提案する未来の車いすコンセプト「JUU」

スポーツカーの「FT-Se」やランドクルーザーの未来を示唆する「ランドクルーザーSe」など、トヨタはジャパン・モビリティショーで多くの電気自動車=バッテリーEV(BEV)のコンセプト・モデルを発表したが、その中には自動車以外のモビリティの提案も行われていた。それが走破性を高めた電動車いすのコンセプト・モデルとなる「JUU」(ジェイユーユー)だ。

どこでも自由に一人で移動

どこでも自由に一人で移動できることを目指し、通常の電動車いすでは移動が困難な場所でも自由に行動できるようにする機構を盛り込んでいる。



最大16cmの階段を昇降

まず車輪まわりでは、左右の駆動輪に大径タイヤを採用。これにより段差の乗り越えを可能にした。また、後部にはさまざまな方向への移動が可能なオムニホイール・タイプの補助輪を装着し、取り回し性を高めている。

さらに特徴的なのが、背もたれ後方に格納されたフリッパー。これを倒して接地させることで、本体の傾きを抑制するとともに自動制御で最適な姿勢を維持し、最大16cmの階段を昇降することが可能となっている。



自律走行機能を想定

駆動系には自動車で使用されているモーターを採用。車載部品を使用することで高い品質と信頼性を確保するのが狙いだという。

将来的には自律走行機能を盛り込むことで、ユーザーがクルマに乗り換えたあとに自動でバック・ドアまで移動し、車内へ自ら格納され、降車時には自ら車外へ出て、運転席に横付けできるようにしたいという。なお、車いすのサイズは全長×全幅×全高=1110×680×1040mmとなっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement