2023.12.19

CARS

一体、どれぐらい走れるのか? 電気自動車の距離と年数の耐久テストだと笑うオーナーのBMW i3は、現在驚きの23万キロ!

愛車のBMW i3とオーナーの武内さん親子。

全ての画像を見る
5%割引

advertisement


さて、ミニeの感動から3年後、いよいよBMWがi3を発表した。

「ドイツ大使館だって割引してもらえないと聞いていたのですが、BMWクラブジャパン会員向け5%割引というのがあったんです」

こうして武内さんの手元にやってきたi3、次男の晴暉さんも運転免許を取ると乗るようになった。

「友人4人と浜松まで行きました。浜松までだと2ストップですね。1回の充電で80~100km走ります。急速充電代金は約500円。レンジ・エクステンダーを使いエンジンで発電するとさらに約100km。往復で約750kmのドライブでしたが、充電+ガソリン代を割り勘したら800円でした。“オマエのクルマ、安い!”って、みんなに喜ばれました」

「i3とi8のプロトタイプは一緒に発表されたんです。変なカッコウだなと思いました。でも運転すると楽しいから平気です。運転しているときは、外観は見えないので(笑)」。武内さんは見た目でi3を買ったわけではないようだ


晴暉さんがそう言うと、母の陽華さんが続いた。

「買った当初、航続距離のことは本当によく聞かれました。でも、ドライブすると100kmぐらいで休憩したくなるじゃないですか。トイレに行って、コーヒーを買って、お土産を見ると、ちょうど急速充電の30分なんです」

早朝に出発した武内さん親子に対して申し訳ないと思った自分は、目的地には時間をかけずに着いた方がいいという概念にとらわれていたのかもしれない。要はどう楽しむか? なのだ。

リア・モーターで後輪を駆動する。発電用に0.65リッター直2 DOHC エンジンを搭載する。


トラブルは一度だけあったという。

「バッテリーがなくなっても、エンジンが点火せず動けなくなったことがあります。でも、一度すべてをオフにして再起動したらエンジンがかかりました。以来、症状は出ないのですが、バッテリーからエンジンへの切り替えパーツを直すのに130万円かかると言われ、いまはそのままにしています(笑)」

i3の運転はいまでもとても楽しく、ワンペダル・モードがないクルマは乗れないと言う武内さん。

「一体、どれぐらい走れるのか? 距離と年数の耐久テストをやっている感じです。みなさんも興味あるのではないかと思って」

そう言うと武内さんは高らかに笑った。

文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正


(ENGINE2024年1月号)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement