2023.12.26

CARS

大排気量V8NAを積んだあのスポーツカーが6位 【主筆ライター関が選ぶ、2023年の10大ニュース、第6位】

2023年も試乗やライバルとの比較記事をはじめ、クルマ好きの著名人のクルマ人生を紐解く企画など、数多くのクルマ関連記事を取り上げてきた「ENGINE WEB」。なかでも、新型車紹介を軸にする「自動車ニュース」は450本以上に及んでいる。今回は2023年にお届けした自動車ニュースの中から、主筆を務めるのが関 耕一郎氏に10大ニュースを選出。その第6位にランクインしたのはこの記事だ。

advertisement


シボレー・コルベットZ06日本導入

2023年に私がENGINE WEBで文字に書き起こした約460本の自動車関連ニュースから、気になる10本の記事をピックアップ。第6位は、「シボレー・コルベットZ06」の話題を取り上げたい。



市販車用V8自然吸気では最強

2023年5月に開催されたシボレー・ファンデイ2023で日本初公開され、2500万円という予定価格がアナウンスされたZ06は8月に正式発表。2023年内納車予定の4台は抽選販売だが、2024年以降のモデルは通常通りに販売される。

「LT2」や「LT3」といった先に発売されていたモデルよりも、ル・マンなどを戦う「C8.R」と呼ばれるレースカーとの関連性が強く、新開発の5.5リッターV8DOHCのLT6型エンジンは市販車用のV8自然吸気では最強という646psを発生。シャシーにもC8.Rの技術が活かされているという。



是非とも生き残って欲しい

このスーパーなコルベットは、全幅2mを超える専用ボディや、レース由来の脚まわりに身構えたものの、走らせてみると乗り心地はいたってマトモで、意外にも市街地で取り回しに苦労することもない。Z06以外のC8コルベットにも備わる美点は健在だった。

一方、LT6ユニットはレース・エンジン譲りであることを感じさせる荒々しいサウンドを放つが、レッドゾーンが8600rpmという高回転型自然吸気であることを意識させるような神経質さは皆無。大排気量V8のパワーとトルクを遺憾なく発揮し、シャシーもそれを持て余すことない走りを披露してくれた。内燃エンジンは肩身の狭い時代となりつつあるが、こんな魅力的な大排気量ユニットを持つクルマは健在であってほしいと願う一台だった。

なお、2023年1月には歴代コルベット初の電動化技術を導入した「Eレイ」が発表されており、さらに今後、より高性能な過給ユニットを積む「ZR1」や、最強バージョンの「ゾーラ」が追加されるとの情報も聞こえてくる。今や一線級のスーパースポーツとなったC8コルベットは、まだまだ楽しませてくれそうだ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement