2024.01.23

CARS

60年前の国産セダンがレトロでクールなクルマに大変身 NATSが東京オートサロン2024で「コロナ-OG」を披露

ケンメリこと3代目スカイラインのGT-Rをベースにしたレーシングカーを軽自動車で再現した「幻のちびメリ」とともに、日本自動車大学校、通称NATSのブースを彩ったのが、この「NATSコロナ-OG」だ。

いまはなき、トヨタ・コロナがベース

このクルマを見て、すぐにメーカー名や車種がわかった方はかなりのカーマニアか、ご年配の方だけだろう。一見、旧いアメ車のようなレトロな佇まいを持つこのクルマの正体は1964年式のRT20型2代目「トヨタ・コロナ」だ。コロナはもちろんのこと、その後を継いだ「プレミオ」も生産を終了しているため、現在は実質的な後継車が存在しないDセグメント・サイズのセダンだ。日産ブルーバードのライバルと言っても若い人にとってはさらに混乱させるだけだろう。



足りないパーツは修理と自作で対応

「そうですね、レストアが一番苦労したところです」と製作を担当した学生が語るのも無理はない。60年前の国産車に代替パーツは出ていないし、ほとんど流通すらしていないだろう。痛んだボディや足りないパーツはすべて修理や自作することで対応した。

レストアだけでも相当な手間暇だと思うが、NATSでは「Fitting」をコンセプトに新時代に合わせてバージョンアップを施した。車体のレストアと共に現在の道路や交通状況に適合させるだけでなく、さらにローライダー仕様にカスタムすることで、レトロでクールなRT20コロナへと蘇らせた。



高い志と高い技術力

足まわりはSKIPPER HYDRAULICS KITでローダウン。ホイールはあえて純正品(13×5.5J)を使う。エアロキット、マフラーはNATSオリジナルだ。

発案からレストア、モディファイに至るまで、高い志と高い技術力を感じさせるコロナだ。



文=木原寛明

(ENGINE WEBオリジナル)

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