2023.01.17

CARS

マツダ・ロードスターでRX-3サバンナを再現 昭和のエモさを現行車で楽しむ

毎年東京オートサロンにブースを構え、学生たちの高い技術力と優れたコンセプト、奇想天外なアイデアを駆使したコンセプト・カーで楽しませてくれる、NATSこと日本自動車大学校。全長6.6mという巨大なアルファードのピックアップとともに「東京オートサロン2023」に展示されていたのが「NATS・RX-カブリオレ」だ。

カスタムの常套手段

入手しやすいクルマをベースに希少車や高額車のレプリカを製作するというのは自動車のカスタムでは常套手段のひとつだが、RX-カブリオレもその手法でつくられた1台だ。マツダの現行車を用いて同じマツダのレジェンド・モデルを再現した。



前後のデザインはほぼRX-3

ベースとなったのは現行のND型マツダ・ロードスターで、前後まわりを中心にモディファイを加えることで輸出名のRX-3で呼ばれることも多い初代サバンナの、その中でもとくに有名な1976年のJAFグランプリで通算100勝を挙げたレースカーへと刷新している。

特徴的なイエローとグリーンのボディには「ワークスフェンダー」と呼ばれるオーバーフェンダーや、地面を擦りそうな大型のチンスポイラーを備えている。展示車は地面スレスレに車高を落としているが、エアサスを装備しており、車高を上げて走行することは可能だ。



製作風景をYouTubeで公開

製作風景はYouTubeで公開されているが、まずベース車に鉄芯を組んで外形を決め、鉄板やFRPでパネルを形成。ライトなどは純正形状品を組み込んでいる。と言うと簡単に聞こえるが、ロードスターのアルミパネルと追加する鉄板の接合など、苦労は多かったらしい。

信頼性の高いメカニズムにノスタルジックなスタイリングを組み合わせる手法はこれまで以上に注目を集めているようで、今回の会場にも、その手のカスタムカーが多数展示されていた。旧車人気が高まっているが、昭和デザインのエモさだけを求めるなら有効な手段ではないだろうか。

文=関 耕一郎 写真=宮門秀行

(ENGINE WEBオリジナル)

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