2024.04.27

CARS

お笑い芸人の浜本広晃さんの愛車はケンメリのスカイライン! クルマ体験の原点は、S130型のZに乗っていたお父さんだった

1973年式の日産スカイライン(C110型:通称ケンメリ)とお笑いコンビ「テンダラー」の浜本さん

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クルマ好きのゲストを迎え、「これまでに出会ったクルマの中で、人生を変えるような衝撃をもたらしてくれた1台」を聞くシリーズ、「わが人生のクルマのクルマ」。今回登場していただくのは、舞台、テレビ、ラジオなどで活躍するお笑いコンビ「テンダラー」のボケ役の浜本広晃さん。自他共に認める大の旧車好きとして有名で、現在の愛車はケンメリ・スカイラインだ。


ケンメリを買ったのは7年前

大阪港のレンガ倉庫を改造したクルマのミュージアム、「ジーライオンミュージアム」。曇り空のせいか、レンガ塀はとても冷たそうに見え、観光客も肩をすぼめながら歩いている。そんなヒンヤリとした空気をつんざくように、純白の日産スカイライン(C110型:通称ケンメリ)が滑り込んで来た。



驚いたような顔をした観光客が、一斉にスマホを向ける。新車と見紛うばかりにピカピカのケンメリから降り立つのは、漫才コンビ「テンダラー」の浜本広晃さんだ。

筒井カメラマンがレンズを向けると、「おお!久しぶり。いま、撮影しているのよ。雑誌エンジン、買うてや!」と、あたかも友人に偶然出会ったような一人芝居を始めた。

筒井カメラマンは「流石です!」と笑ったけれど、一人芝居をしたほうが自然な表情が撮れるだろうと考えたのだろうか?芸人としてのプロの流儀を垣間見たような気がした。

きっと『エンジン』の撮影に際して、事前にいろいろと考えてきてくれたのだと思う。濃紺のスーツにストレート・チップのシューズという出で立ちも、本誌のテイストを熟考したからに違いない。スラリとした身体にスーツがとてもよく似合っている。「脚、ナガ!」とカメラマン助手が思わず呟いた。

よく見たらストレート・チップのシューズのつま先部分には映画『バットマン』の蝙蝠の刺繍が入っている。オシャレは足元からと言うけれど、こだわりのある方だと推察した。



さて、自分のスタイルをしっかり持った浜本さんがケンメリを買ったのは7年前のことだった。

「1973年式のGT-R仕様になります。ケンメリの前は日産フェアレディZ(1979年式:S130型)に乗っていたんです。それで旧車が大好きになって、いつかはケンメリに乗りたいなと。Zに乗りながらもネットで検索をしていたら、ある時、滋賀県彦根市の旧車ショップのデモカーとして、あのケンメリがあることを知りました。いつもと違って、胸にグッと迫るものを感じました。呼んでるんじゃないか? と」

早速、見に行くと内外装ともにピカピカ。駆動系、冷却系、点火系、足回りなどもすごく丁寧な仕事をしていることがわかり、こういうお店なら安心だと思ったのだそうだ。

「ワタナベのホイール、ガンメタのオーバー・フェンダー、黒いフェンダー・ミラーなど、すべて買ったときのままです。自分で手を入れたのは、リアのバッジぐらいですかね。GT-Rのバッジを外して、スカイラインをダットサンに換えました」

現在の走行距離は9万5000kmほどで、仕事にもケンメリで行くなど、旧車にしてはよく走っているほうだと浜本さんは言う。

日産スカイライン 4代目スカイライン(C110型)は1972年にデビューした。通称:ケンメリ。浜本さんの1973年式GT-R仕様はL28型改造の3リッター直6を搭載するほか、デュアル・マフラー、RSワタナベ8スポーク・ホイールなど手が加えられている。



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