2024.05.10

CARS

「常に前向きに生きていくには、こんな時間が必要だ!」 モータージャーナリストの生方聡がベントレー・コンチネンタルGT Sなど5台の注目輸入車に試乗!

モータージャーナリストの生方聡が5台の輸入車に試乗!

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モータージャーナリストの生方聡さんがエンジン大試乗会で試乗した5台のガイ車がこれ! アバルト500e、ベントレー・コンチネンタルGT S、BYDドルフィン、メルセデスAMG EQE53 4マチック・プラス SUV、ボルボXC40リチャージに乗った本音とは?


踏み留まらせてくれたもの


この2月で還暦である。20歳のときは還暦なんてはるか遠くの世界で、そのころには孫の相手をしながらのんびりと毎日を送っているだろうなと思っていたのに、実際に60歳を迎えてもその実感はないばかりか、精神年齢は20代前半のまま、あいかわらずクルマのことばかり考えている。しあわせなことに、こうしてクルマに携わる仕事に就くことができて、原稿を執筆するとき以外は趣味と仕事の区別がつかないなんて生き方は贅沢だと思う。ただ、途中で何度かクルマから離れようと思ったこともあり、なんとか踏み留まれたのは、たぶん魅力的なガイシャ、私の場合はフォルクスワーゲン・ゴルフに元気をもらったことが大きい。還暦を過ぎてももうしばらくはこの生活を続け、心躍るガイシャとの時間を楽しく過ごせたらといいと思う。そしてその想いをすこしでも読者の皆さんに伝えられたら本望である。




アバルト500eツーリズモ・カブリオレ「身も心もシビれる」

輸入コンパクト・スポーツのなかでいま一番勢いを感じるのが、フィアット500をベースとした一連のアバルト・モデルだ。ファーストカーというよりは、セカンドカーとして、ふだん乗るクルマよりも身軽に小気味よいドライブが楽しめるクルマである。大人のドライバーにとって、まさに元気の素といえる存在だ。「でも、アバルトがEVになったら面白みは半減するのでは?」という不安を抱いていたが、そんな心配はするだけ無駄だった。スポーツシートに身を委ね、キャンバストップを開け放てば、そこはすでに非日常の空間。聞き慣れた"レコードモンツァ"の排気音が再現されているのも斬新だが、それ以上に最高出力114kW、最大トルク235Nmのモーターが生み出す強烈なダッシュ力に身も心もシビれ、ルーフから侵入する風がその興奮をさらに加速してくれる。わざわざワインディング・ロードに足を伸ばさなくても、日常の中で元気がもらえる一台なのである。同乗したEPC会員も、走り出した瞬間に目が輝きはじめ、EVの楽しさをシェアできたのは、うれしい経験である。




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