2024.05.04

CARS

これがアウディQ8スポーツバック 55eトロン・クワトロに乗った島崎七生人の本音!「サルーン並みのしなやかさをモノにしている!」 

アウディQ8スポーツバック 55eトロン・クワトロに島崎七生人さんと佐藤久実さんが試乗!

全ての画像を見る
今年もやりました「エンジン・ガイシャ大試乗会」。2024年、大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が試乗! アウディの近未来をリードする旗艦BEV、Q8スポーツバック 55eトロン・クワトロSラインに乗った島崎七生人さん、佐藤久美さんのホンネやいかに?

advertisement



「重厚かつスムーズ」島崎七生人

指で触ると表面がツルンとフラットになった2次元のフォーシルバーリングスが新しい。

試乗車はクーペフォルムのスポーツバック(S line)で、たまたまダーク色のボディカラーを纏い、艶やかさよりもシックな雰囲気を醸し出していたが、SUV/クロスオーバーのQ8かつ電動車のe-tronのフラッグシップに位置づけられるモデル。

もちろん駆動方式はquattro(4WD)だが、前後に計3基(リア2基)のモーターを備える点が特徴。WLTCの1充電走行距離は501kmとなっている。

奇をてらわず、アウディの他の車種から乗り換えても違和感のないインテリアを採用するが、中央には上10.1インチ、下8.6インチの大型タッチ・スクリーンを備える。

車検証上2610kg(前:1340kg/後1270kg)となかなかの重量級だが、トータルで300kW/664Nmあり、アクセルを踏み込めば、車重をモノともしない動力性能が実感できる。

そればかりか車重を味方につけ、走行モードにかかわらずスムーズで重厚な乗り味は(試乗車のタイヤは265/45R21)サルーン並みのしなやかさをモノにした……とも感じる。

今回の試乗ではオーディオの類いはオフの状態で走ったが、モーターをはじめ電装系のメカ音をあえて伝えてくるように感じたのも、技術を売りにするアウディらしい?

車名にQ8が付く前の「e-tron」とも基本的には同じだ。スポーティな内外装を纏う「Sライン」仕様で、「S line」ロゴ入りのスポーツシートが装着されている。



「ホッコリとして元気が出る」佐藤久実

クーペライクなルーフラインを持つ“スポーツバック”は、アウディ最上級のQ8のボディサイズでもイカつさよりスタイリッシュさが際立つ。

運転席に乗り込みスターター・ボタンをオンにすると、まもなくステアリング・ヒーターが温まり、冷えた手を温めてくれる。1月下旬の寒い中、こんなおもてなしを受けるとホッコリとして元気が出る。

いざ、走り出すと、電気のパワフルな加速と滑らかさ、そして静粛性が印象的。ラグジュアリーなクルマはいろんな点でEVとの相性が良い。EVのネックである航続距離も500km以上あるから安心だし。


さて、このクルマの助手席に同乗頂いたEPC会員の方は、イタ・フラ車3台持ちの濃ゆ~い「ラテン系」好きな方。この日は憧れのイタリアン・スポーツカーの助手席に乗れることを楽しみにきたとのこと。ジャーナリストはいろんな新車に乗れて羨ましいと言われ、「美味しいものを知ってしまう辛さ」もあるものの、日々、好きなクルマに囲まれ元気をもらえるのは恵まれていると、改めて実感したのだった。

◆大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が乗った「エンジン・ガイシャ大試乗会 2024」の記事一覧はこちら!

「Q8 e-tron」は、アウディ初の100%電気自動車として2018年にデビューした「e-tron」の改良版。駆動用バッテリーの容量は114kWhで、WLTCモードの航続距離は501kmである。駆動方式はアウディのお家芸であるクワトロ(4WD)システムを採用し、最高出力は408ps、最大トルク664Nmだ。全長×全幅×全高=4915×1935×1620mm、ホイールベース=2930mm、車重=2610kg。車両価格=1317万円。


写真=小林俊樹(メイン)/茂呂幸正(サブ)

(ENGINE2024年4月号)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement