2024.05.07

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「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」2024年春の新作 ピンクゴールド・ケースの7モデルが一挙に登場!

「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」 ピンクゴールドの41mmケースにスタンピングモチーフの「ナイトブルー、クラウド50」カラーのダイアルを組み合わせた最新作。テキスタイル調のダークブルーラバー加工ストラップもスポーティな印象を強調する。自動巻き。70時間パワーリザーブ。489万5000円。

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スイスきっての名門時計ブランドとして高度な技術と独創的なデザインのみならず、時代を切り開く先進性においても注目を浴び続けるのがオーデマ ピゲだ。2010年代半ばのプロジェクト着手から、数年に及ぶ研究開発を経て2019年に衝撃的なデビューを飾った「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」はその象徴的な時計である。

ブランドの代表作「ロイヤル オーク」が1972年に登場した当時そうだったように、「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」(以下「CODE 11.59」)の革新的なコンセプトは既成概念を完全に打ち破るものだった。それは、自社の創作に宿るDNAを精査して新しいオリジナルデザインを考案するとともに、次世代ムーブメントの開発と複雑時計への発展性を前提としたプラットフォームづくりを行うというもの。

オーデマ ピゲは、それをChallenge=挑戦、Own=継承、Dare=追求、Evolve=進化の頭文字による「CODE」と、新たな日付に切り替わる直前の午後11時59分を意味する数字の「11.59」を組み合わせたコレクション名で表現した。 

今年はコレクション発表から6年目。「CODE 11.59」は、オーデマ ピゲが「クリエイティビティのキャンバス」、つまり、あらゆる創造的な試みを実践する場と説明するように年々進化を続け、サイズや素材、カラーなどのバリエーションを展開しながら、機構としてはシンプルな自動巻きからクロノグラフ、さらにトゥールビヨンやパーペチュアルカレンダー、ミニッツリピーターといったハイエンドの複雑モデルまでを揃えるに至った。白紙状態から開発に着手し、デビューからわずか5年でこれほど充実したコレクションを形成したのは、スイス高級時計でも極めて異例で、驚異と言うほかない。


「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ」 スタンピングモチーフのグリーンダイアルを採用した昨年のステンレススティールモデルを今年はピンクゴールドでアップグレード。70時間パワーリザーブやフライバック機能などの特色をもつ最新の自動巻きクロノグラフムーブメント搭載。直径41mm。682万円。

ライトブルーとダークブルー文字盤が38mmに追加

2024年春に加わった新作は、ピンクゴールドによる7モデル。内訳はケース径38mmの自動巻き3針が2モデル、41mmの自動巻き3針が2モデル、そしてクロノグラフが3モデルだ。

コレクション初となるケース径38mmのピンクゴールドモデルが登場したのは2023年10月。オーデマ ピゲのデザインチームは、ラウンドのアウターケースに八角形のミドルケースを挟み込む「CODE 11.59」独特の複雑な3層構造を維持しながら、腕へのフィット感を最適化するためにラグを中心にプロポーションを微妙に見直した。外観を一見しただけでは41mmモデルと見分けがつかないが、単なる縮小バージョンなのではなく、リデザインを通して進化を遂げているのである。  


「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」 ピンクゴールドの38mmケースに新色のライトブルーダイアルを組み合わせた自動巻き3針モデル。467万5000円。

38mmモデルのダイアル色には、昨年秋登場のアイボリーとパープルに続いて、新たにライトブルーとダークブルーが選ばれ、温かみのあるピンクゴールドとクールなブルーとの美しいコントラストが「CODE 11.59」の魅力をさらに引き立てている。

ちなみに新しい38mmモデルのみならず、41mmの自動巻き3針モデルとクロノグラフのダイアルを彩るダークブルーは、最初の「ロイヤル オーク」に使われた「ナイトブルー、クラウド50」という歴史的にも由緒ある色だ。デザインの進化に過去からの継承を取り入れた一例として非常に興味深い。

 
スタイリングの点で大幅に変化を遂げたのは、2023年の初のステンレススティールモデルに導入された、これまでとはまったく印象を異にするダイアルである。それは、オーデマ ピゲのデザインチームとスイスのギヨシェ職人ヤン・フォン・ケーネルが「CODE 11.59」のために共同開発した“シグネチャー”と呼ばれるオリジナルのエンボスダイアルだ。

このダイアルは、水面の波模様を思わせる、中心から外に向かって広がる同心円のモチーフを職人が手作業で彫り、その数百にも及ぶ微小な凹凸をスタンピングによってダイアル面に表現し、ガルバニックまたはPVD加工でカラーリングを施して仕上げるという非常に凝った工程を経て作り出された。“シグネチャー”と称するように、今後「CODE 11.59」の個性を演出する特別なダイアルになるのは間違いないだろう。

 
繊細な同心円模様が光をとらえて美しく反射するエンボスダイアルはまた、そこにセットされたインデックスにも特徴がある。ピンクゴールド製のアプライドインデックスは、細長いバーにファセットを加え、ポリッシュ仕上げを施した新しいデザイン。従来より存在感を増したインデックスによって、ダイアルが一段と見やすくなり、同時にモダンなスポーティルックを生み出しているところが実に秀逸だ。

さらに、41mmの自動巻き3針やクロノグラフのインデックスには蓄光処理を加えて暗所での視認性の向上を図るなど、細部まで行き届いた昨今の一連のアップデートは注目に値する。

コンテンポラリーなケースに最新世代のムーブメントを搭載 

ピンクゴールドを用いたケース径41mmのクロノグラフは、2023年のステンレススティールモデルと同様に、スタンピングによるエンボスダイアルが特徴になっているが、ダークブルーとグリーンダイアルについてはアウターケースと八角形のミドルケースの両方がピンクゴールドなのに対し、ブラックダイアルではピンクゴールドのアウターケースにブラックセラミックのミドルケースを組み合わせ、2021年発表のクロノグラフと同様のバイマテリアル仕様になっている。

ピンクゴールドのアウターケースにブラックセラミックのミドルケースを組み合わせた新作クロノグラフ。682万円。

見る角度によって表情を変える「CODE 11.59」にとって、異素材によるカラーコントラストは、複雑で変化に富む魅力的なデザインの引き立て役として最適だ。 

先に述べたように、オーデマ ピゲは「CODE 11.59」の構想段階で搭載する将来を見据えた新型ムーブメントの開発も同時に進めたのだが、注目すべきはクロノグラフに搭載されるキャリバー4401だ。

 
オーデマ ピゲでは量産タイプで初の一体型クロノグラフムーブメントは、高振動の自動巻きで70時間という余裕のパワーリザーブが備わり、クロノグラフに関しては垂直クラッチとコラムホイール、一度のボタン操作でリセットと再スタートが瞬時に行えるフライバック機能などの特徴をもち、いくつかの特許を取得する21世紀の最新鋭メカである。

現代の最も優れたクロノグラフムーブメントのひとつに数えられるキャリバー4401は、「CODE 11.59」のみならず、「ロイヤル オーク」にも搭載され、また同型と派生ムーブメントの2種類が「ロイヤル オーク オフショア」に用いられるようになった。すなわちコレクションの垣根を越えて各モデルのアップデートに重要な役を演じ、進化の促進に貢献したのだ。このような新型ムーブメントによるシステマティックな発展からわかるのは、オーデマ ピゲがビジョナリーな視点の持ち主であること、そしてその背後にある卓越した技術力である。 

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲの詳細はこちら

進化する「CODE 11.59」を通じて浮かびあがったオーデマ ピゲのビジョナリーな視点は、昨年7月に原宿にオープンしたブランドとして世界初のエデュテインメント施設「AP LAB Tokyo」にも見て取れる。

 
ゲームを通じて天体や機械式時計の原理、機能などを学び、ゲームをクリアすると時計師のレクチャーを受けながら高級時計の技術にチャレンジできるという、高級時計ブランドが運営する施設としては非常にユニークな試みだ。

 
あえて時計の展示は行わず、こうした体験型の娯楽から時計への興味が湧くように誘うのが施設の狙い。とりわけ機械式時計になじみの薄い若い世代に時計の魅力を知ってもらうには効果的だろう。オーデマ ピゲが常に視野に入れているのは、まさに時計の未来と愛好者の姿なのだ。

AP LAB Tokyo
東京都渋谷区神宮前5-10-9 TEL:03-6633-7000
営業時間:11:00~19:00(定休日・毎週火曜) 入場無料(予約優先、予約無し入場も可能)

◆AP LAB Tokyoの来訪予約はこちらから

◆オーデマ ピゲ 公式サイト

問い合わせ=オーデマ ピゲ ジャパン Tel.03-6830-0000

文=菅原 茂 写真=奧山栄一 スタイリング=水野陽介 編集=数藤 健

(ENGINE WEBオリジナル)

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