2024.05.05

CARS

CX-8の後継で3列シートを備えたCX-80が欧州でデビュー これで後輪駆動SUVラージ商品群が完成

マツダのフロント・エンジン後輪駆動レイアウトを持つラージ商品群の第4弾となる新型SUV「マツダCX-80」(シーエックス エイティ)がヨーロッパで初公開された、

CX-60からスタート

すでに日本でも発売されている「CX-60」からスタートしたラージ商品群。第2弾は北米を主要マーケットにする「MAZDA CX-90」、第3弾は同じく北米市場が軸でCX-90のショート・ボディ仕様となる「CX-70」となっている。



マツダの最上級モデル

CX-80はCX-60のロング・ボディ・バージョンで、2023年12月末で生産を終えた「CX-8」の後継モデルとなるのは周知の事実だ。ラージ商品群の特徴であるロングノーズに加えて、3列シート仕様らしい伸びやかかつ緩やかに下降するルーフラインが印象的だ。また欧州市場ではマツダとして初めて投入する3列シートSUVとして最上級モデルに位置づけられることになる。

優雅でありながらタフであることが込められた「Graceful Toughness」というデザイン・コンセプトで構築されたエクステリア。SUVとしての力強さとともに、優雅な存在感の表現に注力されている。空間の豊かさと優美さを両立したというキャビンの造り込みによって、車格にふさわしいゆとりを感じさせるデザインを目指したという。



2列シートは3タイプ

インテリアは3列シート・レイアウトを採用。セカンドシートはセパレートのキャプテンシートを2座備えた2人掛けとベンチシートの3人掛けが設定されている。キャプテンシート仕様は座席間にコンソールがあるバージョンと、コンソールを備えずウォークスルーが可能な仕様の2タイプから選べる。

ラゲッジは、サードシート使用時でもゴルフバッグやベビーカーを収納できるスペースが確保されている。さらに、2列目と3列目シートを折りたたむことで、さらに広さと奥行きを稼ぐことができる。キャンプやロングバカンスなどでも対応できる積載性を確保することが可能だ。



ガソリンPHEVとディーゼルMHEV

欧州向けのパワートレインは2つのハイブリッドシステムが採用されている。

ひとつは、2.5リッター直列4気筒ガソリンをベースとしたプラグイン・ハイブリッドの「e-SKYACTIV PHEV」、もうひとつは、3.3リッター直列6気筒ディーゼル・ターボとマイルド・ハイブリッドの「M Hybrid Boost」が組み合わせた「e-SKYACTIV D」となる。



最新の運転支援装置を搭載

安全性能では、緊急停止支援機能付きクルージング&トラフィック・サポート(CTS)が欧州向けに初めて採用された。「CTS」の作動中、手放し運転やドライバーの居眠りや脇見運転を検出すると、ドライバーへの注意喚起を段階的に行い、体調急変や漫然運転などに由来する事故リスクの低減を図ることができる。注意喚起をしてもドライバーの状態に変化がない場合は、被害軽減のため、車両の減速、停止が支援され、万一に備える。

多人数とマツダらしい走りやスタイリング、そして高い居住性や安全性が用意されたCX-80。日本での登場も楽しみな1台といえるだろう。

なお、欧州では5月に予約受注が開始され、今秋に発売される予定。日本にも導入される予定だが、時期については現時点では明らかにされていない。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement