2024.02.10

CARS

残念、日本では買えない 3.3リッター直6ターボを積んだFRシャシーのSUV、マツダCX-70がデビュー

マツダは北米市場を主眼に置いた新しいSUV、「CX-70」を発表した。

マツダ中・大型SUV群の第3弾

現在、マツダはフロント・エンジン後輪駆動、いわゆるFRベースのプラットフォームを用いた4種類の新しい中・大型SUVラインナップを構築している。第1弾はすでに日本でも販売されている「CX-60」、第2弾はこちらも発売済みで北米市場を軸にする「CX-90」、そして第3弾となるのがこのCX-70だ。ちなみに第4弾となる「CX-80」の発表も秒読み段階と言われている。

CX-70

ワイド+ロング・ボディ

4つモデルは車両の大きさと市場が異なると目されていた。最も小柄なCX-60は全幅が狭めのナロー+2列シート配置のショート・ボディで、CX-80がナロー+3列シートのロング・ボディを持つ60のロング・ボディ版で、この2モデルは日本および欧州が主なターゲット市場となる。さらに、CX-70は全幅が広めのワイド+2列シートのショート・ボディで、最も大きいCX-90はワイド+3列シートのロング・ボディ仕様となり、こちらの2台は北米およびメキシコ、オーストラリアなどで販売される。

これまでこのSUV4部作はナローとワイド、ショートとロングのボディを組み合わせることで4車種をつくり分けるものだと思われていた。その解釈に従うと、70のエクステリアは前と後ろからの眺めは90、サイド・ビューは60似になるはずだが、実際に姿を現したCX-70はそういった意匠になっていなかったのである。上で「目されていた」と記したのはそれが理由だ。

CX-70

CX-90と瓜二つ

CX-70のエクステリアは前後左右ともにCX-90に近い。ほぼ同一と言っていいほどよく似ている。ボディ・サイズは未発表のため断定できないが、ボディ・サイズについても、後部ドアとリア・オーバーハングが90より短いようにも感じられるが、全く同じにも見える。いずれにしろ、「CX-5」と「CX-8」のような大きな差がないことは明らかだ。

CX-70の外観は前後バンパーやフロント・グリル内部のデザインが変更されているものの、90の意匠を色濃く残す。ただし、サイド・ウインドウをはじめ、モールディングにクロームを多用する90に対して、70は黒に変更することでスポーティなイメージを強めている。またルーフはクーペ・スタイルではなく、しっかりと後端まで延びている。

横基調のシンプルなデザインのインパネは写真を見る限り60や90と同じデザインだ。シート・レイアウトは2列5人乗車で、後席はスイッチひとつで背もたれを倒すことができる電気式のリモート・フォールド機構が備わる。

CX-70

PHEVもラインナップ

今回走りに関する部分について多くは語られていないが、シャシーをはじめとする多くの部分でCX-90と共有しているのは間違いない。パワートレインはCX-90と同じ日本仕様の60には導入されていないマイルド・ハイブリッドを備えた3.3リッター直6ガソリン・ターボと2.5リッター直4+モーターのプラグイン・ハイブリッド(PHEV)の2機種。北米市場では重視される牽引能力は2.3トン弱で、PHEVは1500Wの給電機能を備える。

主力市場となるアメリカおよびカナダでの販売は今春から、追ってメキシコとオーストラリアに導入される予定。繰り返しになるが、日本市場には導入されない。

CX-70

文=新井一樹(ENGINE編集部)

(ENGINE WEBオリジナル)

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