2024.05.25

CARS

モータージャーナリストの藤島知子がBMW 420iクーペとM440iカブリオレを乗り比べ! あふれ出るモテ系オーラ好きのあなたは、オープン派? それともクーペ派?

クーペ好きの藤島知子さん、しかしカブリオレに乗ってみると・・・

全ての画像を見る
BMWの王道、3シリーズから派生したスポーツ・モデル、4シリーズのクーペ&カブリオレに乗って箱根へひとっ走り。モータージャーナリストの藤島知子は何を感じたのだろうか。

時代の一歩先をいくデザイン


BMWの偶数モデルは、奇数のコンサバなクルマづくりとは一線を画すユニークでエモーショナルなモデルになっている。なかでも、私の気持ちがいろんな意味で揺さぶられたのが『4シリーズ』だ。現行型となる2代目にフルモデルチェンジした際、縦型のキドニーグリルがあしらわれた変貌ぶりに世間がザワついた。かくいう私自身もそれまでの端正な顔立ちとは異なるルックスに違和感を覚えたが、いつの間にか見慣れている自分がいることに気がついた。



新しい時代の顔つきは斬新なインパクトを与えたが、肝心のプロポーションは美しく描かれていて、BMWらしくスポーティかつエレガントにまとめられている。それでいて、それとなく運動神経が良さそうな雰囲気を漲らせるあたりがニクい。インテリジェントでアスリート系。やり手のビジネスマンを彷彿とさせる4シリーズのモテ系オーラにやられた私は、時代の一歩先をいくデザイナーの先見性は凄いものだなと思った。

 
少し話を戻すと、コンサバ系の3シリーズが4枚ドアのセダンとして前席と後席の日常性とフォーマルな佇まいをバランスよく持ち合わせているのに対し、2枚ドアの4シリーズ・クーペはスタイリッシュなルーフラインとリア・ドアの設計に囚われることのない頼もしいフェンダーで構成された格別な存在。

BMWのエントリー・クーペといえば、ひとまわり小ぶりな2シリーズ・クーペも存在するが、4シリーズ・クーペは全長4775mm、全幅1850mm、全高1395mmという、日本で扱いやすいサイズに留めながらも堂々とした風格をバランスさせている。私はマンション住まいだが、平置きの駐車場を確保することが難しいいま、機械式駐車場に収まるサイズであることが車種を選ぶ上での大前提となる。



その点、4シリーズはクーペならではのスタイリッシュなデザインとスポーティな走り、2ドアでありながら、ある程度の実用性が担保された現実的な選択肢として、途端に魅力的に思えてくるのだ。


車格でいえば、5シリーズほど立派すぎず、正統派の3シリーズとも違うエモーショナルな価値を追求した4シリーズ。ボディ・タイプの選択肢が3つ用意されていることも魅力のひとつ。基本的にクーペといえば2枚ドアであることが根源にあるが、流麗なルックスと4ドアの機能性を欲張りに併せ持つグランクーペというモデルも存在する。しかし、現行型で2代目となるグランクーペは床下にバッテリーを搭載する電気自動車のi4とプラットフォームが共有されたこともあり、全高は高め。それに比べてクーペの全高は55mm低く、シルエットから純粋なスポーツ性を感じさせる。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement