2024.05.30

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えもいわれぬ極上の着け心地! ピアジェのアイコンウォッチ、「ピアジェ ポロ」

ゴドロン模様のストライプが特徴のデザインは、イエローゴールドによるパーツを複雑に組み合わせて作り出す非常に凝ったものだ。

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2024年、手に入れたい時計はどれか? 時計好きを自認するエンジン時計委員が今年まず注目し、手に入れたいと思っている魅力のある新作時計たちを紹介する。時計ジャーナリストの柴田充のイチオシはこれ!

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エンジン時計委員 柴田充のイチオシ「ピアジェ ポロ 79」

創業150周年の今年、ピアジェのアイコンウォッチのひとつで1979年に誕生し、80年代以降に世界のセレブやジェットセッターが愛用したことで有名な「ピアジェ ポロ」をオリジナルに即しオマージュ。ケースとブレスレットが一体化したスタイリッシュなフォルムを当時と同様にイエローゴールドで忠実に再現しつつ、自社製薄型自動巻きムーブメントの「1200P1」を搭載して現代的にアップデート。ケース直径38mm。予価1179万2000円。予約受付中。

問い合わせ=ピアジェ コンタクトセンター Tel.0120-73-1874

カウンターカルチャーの気概を、今も

ブランド創立150周年を迎えたピアジェの新作発表で、新旧を比べる機会があった。1979年に登場した初代はクオーツを搭載していた。ピアジェは、薄型ムーブメントを得意とするマニュファクチュールとして知られるが、70年代は当時のハイテクであるクオーツも積極的に開発し、機械式にしがみつく保守的なスイス時計産業に抗ったのである。そんなカウンターカルチャーの気概は先進的な新世代にアピールしたに違いない。とくに支持したのは、世界をジェット機で飛び回り、当時ジェットセッターと呼ばれた層であり、クラススポーツであるポロの世界観もそのソサエティを象徴したのだ。これ一本着けていれば、競技観戦のクラブハウスからナイトクラブのパーティーまでオールマイティだったのだろう。新作は機械式になり、ボリュームは増したが、えもいわれぬ極上の着け心地は変わらない。バブル景気に向かって浮き足立っていたあの頃にタイムスリップできるのだ。

文=柴田 充

(ENGINE2024年6月号)

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