2024.06.18

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まさに最高の見本のような時計 カルティエ プリヴェ「トーチュ」 エンジン時計委員 菅原茂のイチオシがこれ!

エンジン時計委員 菅原茂のイチオシ「カルティエ プリヴェ「トーチュ」モノプッシャー クロノグラフ」

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2024年新作速報の第2弾。2020年春にスタートした世界最大級の時計見本市「ウォッチ&ワンダーズ」。開催5回目となる今年は、ジュネーブの会場に過去最多の54ブランドが集結した。各メゾンが「時計の祭典」でお披露目した入魂の看板モデル、数々の新作の中からエンジン時計委員の心を揺さぶったモデル8本を、熱いコメントとともに紹介する。

エンジン時計委員 菅原茂のイチオシ「カルティエ プリヴェ「トーチュ」モノプッシャー クロノグラフ」

カルティエ プリヴェ 2024新作として復活。ケース左右のラインがゆったりとカーブを描く独特の優美なフォルムは、フランス語で亀を意味するトーチュからのインスピレーション。リュウズ自体がクロノグラフのプッシャー機能を担う手巻きムーブメントは従来のモデルとは異なる新型の自社製Cal.1928 MCだ。プラチナ、ケース縦43.7mm×横34.8mm、日常生活防水。世界限定200本。930万6000円(予価)。2024年10月発売予定。



真に魅力的な時計とはこういうもの

懐かしくも心躍る最新作だ! カルティエは創業150年(1997年)の翌年から古典的名作の復刻モデルと現代的なコンプリケーションから成る「コレクション プリヴェ カルティエ パリ」をスタート。目玉のひとつが1928年発表の傑作を再現した「トーチュ」シングルボタン クロノグラフだった。当時も270万円と高価で、イエローゴールドとホワイトゴールド合わせて600本限定だったが、なんとか手に入らないかと願ったものだ。しかしアッという間に愛好家や収集家に売れてしまったという。真に魅力的な時計とはこういうものだという、まさに最高の見本のような時計なのだから当然だ。そして時は流れ、今年また巡り合うとは……。独創的でこの上なくエレガントな古典的フォルムと、最新技術による高度なクロノグラフムーブメントとの融合に再び感動。それはもう、美のアートと技術のアートとの絶妙なマリアージュ。もうベタぼめ以外に言葉が見当たりません。(菅原茂)

(ENGINE2024年7月号)

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