2024.07.11

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細田雄人のイチオシがこれ「IWC ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」 高級時計の証、永久カレンダーを搭載!

エンジン時計委員 細田雄人のイチオシ「IWC ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」

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2020年春にスタートした世界最大級の時計見本市が「ウォッチズ&ワンダーズ」。開催5回目となる今年は、ジュネーブの会場に過去最多の54ブランドが集結した。各メゾンが“時計の祭典”でお披露目した入魂の看板モデル、数々の新作の中からエンジン時計委員の心を揺さぶったモデル8本を、熱いコメントとともにご紹介!

エンジン時計委員 細田雄人のイチオシ「IWC ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」

IWC初のセキュラー・パーペチュアル・カレンダーを搭載。グレゴリオ暦に生じる複雑な閏年の例外にも自動的に対応し、400年間で3回の閏年をスキップするという、極めて正確なカレンダー表示を実現する。また実際の月との誤差がなんと4500万年に1日しか生じない驚異のダブルムーンフェイズも搭載するスーパーコンプリケーションだ。自動巻き。パワーリザーブ約7日間。プラチナ、ケース直径44.4mm、5気圧防水。価格要問い合わせ。



シンプルな付加機構と良好な操作性が最高!

今や高級時計の証しと言わんばかりに、各社が採用する永久カレンダー。このロマンあふれる機構を腕時計に定着させたのは、間違いなく1985年のIWC「ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー」だ。

生産性に優れ、安価で、そして何より扱いやすい永久カレンダーの登場を当時の人はどのように受け止めたのだろう? それを知ることは難しいが、もしかすると今の我々の気持ちに近いのかも。永久カレンダーでは処理できない“閏年の例外”すらも計算できるセキュラーカレンダーが、IWCから登場したのだから。

もちろん、セキュラーカレンダー自体は数社がすでに手掛けているが、いずれも“超複雑”な感じがプンプンしていて見るからにデリケート。対してこちらは、永久カレンダーに400年で1周する歯車+数枚の歯車を追加するというシンプルな解決方法と、リュウズのみでカレンダー操作が完結する点がIWCらしくて最高。

これでダ・ヴィンチ登場の際のように、セキュラーカレンダーがより身近な存在になるかもしれない。

(ENGINE2024年7月号)

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