ジープ・ラングラーがマイナーチェンジ　新しいフロント・グリルと最新のインフォテインメント装置を採用

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輸入SUVの中でも根強い人気を誇っているのが「ジープ･ラングラー」。SUVブームの中、本格的なオフロード性能を持つクロスカントリー・ヴィークル（クロカン）系モデルの支持率はもはやニッチとは言えないほど高い。

日本での販売は2万5000台超

現行型ラングラーは2018年に登場。2023年末時点で日本国内累計販売台数が2万5000台を超え、これまでのシリーズで最多の販売台数を記録しているヒット作となっている。ラインナップは、ロング・ボディで5ドアの「アンリミテッド」のみで、過酷なオフロードをものともしない高い悪路走破性を備え、「ジープ」ブランドのアイコン的存在となっている。

「スポーツ」が復活

このほど、現行としては初めてとなる比較的大がかりなマイナーチェンジを受けた。内外装のリフレッシュや装備の進化が変更のトピックス。なおグレードは、久々にラインナップに帰って来たエントリー・モデルの「スポーツ」のほか、上級グレードの「サハラ」、オフロード性能を高めた「ルビコン」の3グレードを設定した。

新しい7スロット・グリルを採用

エクステリアは、刷新されたフロント・グリルが目を惹く。新しいグリルは上下幅が短くなり、「7スロット」と呼ばれる7つの縦型エア・インテークのデザインも変更されている。7スロットの色は、スポーツとルビコンがニュートラルグレーメタリック、サハラがプラチナシルバーを採用。いずれもキリッとした顔つきに変身した。

足元では、ホイールがよりスタイリッシュに変更されていて、スポーツは、グレーアクセント入りの17インチ・アルミホイールにオールテレイン・タイヤの組み合わせ、また、サハラは、18インチ・アルミホイールとオールシーズン。タイヤ、最もタフなグレードであるeルビコンは、専用の17インチ・アルミホイールとマッド＆テレイン・タイヤを履く。

ディテールでは、オーディオ用のアンテナが従来のAピラーの脇に装着されていたマスト式からフロント・ウインドシールド埋め込みタイプに変更。外観をスマートに見せるのに寄与するのと同時に、オフロード走行時の小枝の引っ掛かり防止にもなる。なお、従来のマストアンテナの位置には、「Trail Rated」バッジが装着されている。

大型画面の新しいインフォテインメント

インテリアは装備の充実が主で、待望の第5世代「ユーコネクト5」が搭載された12.3インチ・タッチスクリーンを新たに全車に標準化。「Apple CarPlay」、「Android Auto」に対応し、「Apple CarPlay」は、ワイヤレスでの接続が可能となっている。さらに、ラングラー初となるサイド・カーテン・エアバッグ（前後）が全グレードに標準装備され、衝突安全性能も高めている。

また、サハラとルビコンのフロント・シートに12ウェイ・パワーアジャスタブル・シートをラングラーとして初めて採用。ドライビング・ポジションが容易に決まるなど、操作性、快適性の向上が盛り込まれている。

そのほか、ルビコンに新たにフル・フロート・リアアクスルを搭載。従来のセミ・フロート構造よりも強固で堅牢な構造になり、北米でニーズの高い最大牽引能力を向上に寄与している。

限定車を2モデル設定

今回、マイナーチェンジ・モデルの発売を記念して、わずか10台限定の「アンリミテッド・ルビコン・ハイ・ベロシティ」と、300台限定の「アンリミテッド・サハラ・ローンチ・エディション」も発売された。前者は新型ラングラーの個性を際立たせたビビッドな黄色のボディ・カラーが印象的で抽選販売となっていたが、現時点ではすでに申込は終了している。

後者は、サハラをベースに、ラングラーの生産工場があるトレドノースの地形柄入りフェンダー・デカール、ジープの誕生年である「1941」のロゴ入りテールゲート・デカールが特別装備され、特別色となるアンヴィルC/Cのボディ・カラーをまとっている。

カタログ・モデルのボディ・カラーは、スポーツとルビコンがブライトホワイトC/C、ブラックC/C、ファイヤークラッカーレッド C/C、グラナイトクリスタルメタリック C/Cの4色展開。サハラがブライトホワイトC/CとブラックC/Cの2色となっている（C/Cはクリアコート）。

価格は、スポーツが799万円、サハラが839万円、ルビコンが889万円。限定車はハイベロシティが899万円、サハラ・ローンチ・エディションが849万円となっている。